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2007年1月21日 (日)

MOLEを考える(3)

Photo_156   MOLEについて語る際に忘れてはならない(?)のが「空想科学読本1(柳田理科雄 メディアファクトリー)」の「第3部 役に立つのか、超科学技術!? /地底戦車 ジェットモグラタンクは回転する棺桶である。」です。
 「完全版サンダーバード全記録集6(集英社)」の記事「空想科学で見るサンダーバード」でもお馴染みの柳田氏ですが、《夢の世界の出来事を科学で計るというタブーに挑戦し、人間の想像力が生んだ空想科学の魅力を再確認しようという試み》の前に、我らがMOLEも一刀両断されています。
 《地底戦車の真実の姿は、地面に突き刺さって本体ごと回転するフードプロセッサーなのである。》 《エンジンから放出された熱は、ほとんど戦車本体に吸収されるのだ。地底戦車は、地獄行きの溶鉱炉なのである。》 《ドリルが掘り崩した土を車体の後方へ送るシステムが不可欠だが、それでも2倍から3倍に膨れ上がった土を置く場所は、どこにもない。数m進んだところで、前にも後ろにも進めずにもがき死にである。》 と散々です。
 NHKのプロジェクトXで、司会者にドリル型の掘削マシーン(地底戦車)について問われた技術者さんが、「あれではトンネルは掘れませんね。」という趣旨の事を言っていました。どうにも形勢不利なのですが、サンダーバードファンとしては伝家の宝刀”天才ブレインズの先進技術”をもって、これに対抗するしかありません。
 ドーバー海峡トンネルをフランス側から掘り進んだ日本製トンネルマシンとその技術者たちの物語「巨大モグラ ドーバーを掘れ 地下一筋・男たちは国境を越えた/プロジェクトX⑪ 新たなる伝説、世界へ(NHKプロジェクトX製作班編 NHK出版)」はトンネルに興味のある方にお勧めの一冊です。技術面だけでなく、フランス側の責任者との交流も泣かせます。
 自分たちのことをモグラと呼んだり、掘削機のことを鉄のモグラと言っており、サンダーバードのMOLEにつながる技術という感じがします。ドーバートンネルは1986年着工ですからサンダーバードとは直接関係しませんが、日本のサンダーバードファンとしてはMOLE開発の基がドーバー海峡トンネルを掘った日本の技術だったのかもしれないと妄想したいのであります。(イギリス側からも同様のマシンで掘削して途中でドッキングしていますので、サンダーバードの本家イギリスではMOLEの技術は英国製と思って当然ですが...。)

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コメント

ドーバーのをNHKで見ました。大変な工事でしたが、さすがに日本「えらいぞ」と思いました。

何年か前にイギリスからパリに電車でドーバーのトンネルを通ったことがあります。イギリスの入管がすごく厳しいでした。海の下を通っているという感じはしません。2等で行ったので次に行くときは1等車で行きたいです。(お食事が付くのだそうです。)飛行機よりラクです。
だだ、予約が面倒なのでツアー会社に手配しました。時間によっては安く行けるとか。おすすめですよ。空港に行くよりラクだし、駅も移動に便利だし、いいです。

投稿: ちゃむちゃむ | 2007年1月21日 (日) 00時55分

ちゃむちゃむさん、コメントありがとうございます。
 ユーロスターに乗られたのですか。羨ましい限りです。海面下100m(水深約60mで海底から40mほど下)のユーロトンネルを、時速300kmで走り抜けるとか。約3時間のロンドン・パリ間の旅、行きたいですねー!
 とりあえず「ミッションインポッシブル(ブライアン・デ・パルマ監督 1996年)」のクライマックス、ユーロトンネル内でのイーサン・ハントとヘリコプターの死闘を思い出して我慢します。

投稿: 雷おやじ | 2007年1月21日 (日) 13時06分

藤子・F・不二雄氏の名言で、『SFとは、すこし不思議=Sukosi Fusigi』というものがございました。(^^) サンダーバードの世界も、SFであり、少し不思議な世界なのかもしれません。 でも、少なくとも地に足のついた作品であればこそ、40年たっても、愛され続けているんですよね。(^^)

投稿: 三型 | 2007年1月23日 (火) 23時00分

三型さん、コメントありがとうございます。
 「サンダーバードを作った男(ジェリー・アンダーソン他著 洋泉社)」の中に、アイザック・アシモフがスペース1999を非科学的な内容と非難したエピソードがあります。それに対してアンダーソン氏は《私の番組は人々を楽しませる目的で作られた私の想像力を三次元の世界に詰め込んだ物なのだ。》と反論しています。
 アンダーソン氏の想像力の奥深さと、それをスタッフたちが見事に映像化したおかげで、サンダーバードは40年を経ても輝き続け私たちを惹きつけてやまないのだと思います。

投稿: 雷おやじ | 2007年1月24日 (水) 00時01分

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