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2007年3月30日 (金)

チェルノブイリ被爆者救援コンサート

Chierunobuiru  今夜、静岡県三島市の市民文化会館で「チェルノブイリ被爆者救援コンサート こころに咲く花」がありました。
 1986年4月26日の事故から21年が過ぎましたが、今もなお故郷から追いやられ、後遺症に悩む人たちがたくさんいます。
 今夜の出演者のナターシャ・グジーさんは、6歳だった事故当時チェルノブイリ原発から3kmほどの所に住んでいたそうです。妹のカーチャさんは生後1ヶ月で、ともに被爆しました。
 事故の翌日は何も知らされず、屋外で普通に生活していたそうです。二日目になって、深刻な事態では無いが念のため3日間だけ、何も持たずに避難するように指示されたものの、二度と故郷に戻る事が出来なかったなど、歌の合間に語ってくれました。
 姉妹はウクライナの民族楽器バンドゥーラを爪弾きながら、天性の歌声で観衆を魅了していました。バンドゥーラは日本の琵琶に似た形をしていますが、弦の数が60本以上もあり、音色はチェンバロ風です。
 前半はウクライナの民族衣装(赤いブーツが可愛いです)を身につけた姉妹が、ウクライナ民謡をはじめ、「秋桜(コスモス)」や「見上げてごらん夜の星を」など日本の歌も数曲歌ってくれました。日本語の歌詞を耳にすると、何故か自然に涙が溢れてしまいました。40代も半ばを過ぎて、涙もろくなったようです。
 後半は桜色のドレスに着替えて、「アヴェマリア」や自作の歌を披露してくれました。故郷への溢れる想いや、二度と原発の過ちを犯してほしくないという願いを切々と語ってくれた後に、「千と千尋の神隠し」の主題歌「いつも何度でも」を聞くと、まるでこのために作られた曲と思えるほどでした。
 コンサートの最後には、観客とともに「ふるさと」を歌いました。日本人が故郷に抱く想いも、チェルノブイリ事故の被害に遭われたウクライナの人々の想いも、国や人種は違っても変わらないと思いました。

 会場ロビーには、チェルノブイリ事故のパネル展示や、被曝児たちが描いた絵画が展示されていました。喉に赤い傷痕がくっきりと描かれた自画像があります。甲状腺ガンの手術跡で「チェルノブイリの首飾り」と言われているそうです。成長に必要な甲状腺を切除された子供たちは、それに代わる薬を飲み続けなければならないそうです。

 新聞の書評に「チェルノブイリの森(メアリー・マイシオ著 NHK出版)」がありました。汚染地20年後の現状報告として、現場周辺が絶滅危惧種や希少種を含む野生生物の宝庫になっていると紹介されています。「恐ろしい人間から解放される場所が、放射能汚染の土地」という現実。35万人もの住民が強制移住させられたものの、居住禁止区域に10万人以上の人々が住み続けている問題もあります。

Ar4_1  サンダーバードでは第6話「原子炉の危機」で、フッドの破壊工作でオーストラリアの大地が放射能に汚染される場面があります。放射能を帯びた霧がメルボルンに迫りますが、風向きが変わって助かります。放射能に汚染された大地がどうなったかは明らかにされません。未来の先進技術で除染方法の開発を願いたいところですが、それ以前に爆発などの事故が起きない設備を作る、操作者が適切な操作をするよう訓練や安全対策を施すなどが先決と思います。

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コメント

チェルノブイリの人たちはこれからも、どうなるのかと思うと涙がでますね。子供を生むことやつくることのできない少女や少年、老後における健康と経済問題など山のような悲しみがあると考えると、政府もどうにかしろよといいたいね~
わたしたちができることは少しだけど、役にたつといいな。
日本も事故があったけど、これほど大きい事故がでたらどうするのかしら~発電所の職員が何人も死んでるのにね。

あの村の被害者は人間だけじゃなかったことも忘れちゃだめでしゅね

投稿: ちゃむちゃむ | 2007年3月31日 (土) 08時39分

ちゃむちゃむさん、コメントありがとうございます。
 被災された方々の苦難は、もう20年以上も続いています。そればかりか、原子炉建屋を封印した石棺の老朽化が進み、崩れたらもっと酷い放射能汚染も考えられるそうです。
 プーチン政権により強いロシアが復活しつつありますが、旧ソビエト連邦から独立したウクライナは、チェルノブイリの負の遺産を永久に持ち続ける事になります。
 「チェルノブイリ21周年救済 講演&コンサート チェルノブイリの真実」が、4月21日にセシオン杉並で開催されるそうです。フォトジャーナリストの広河隆一さんの講演と、グジー姉妹のコンサートです。
 ナターシャさんは多くを語りませんでしたが、お父さんがチェルノブイリ原発で働いていたようです。今までは遠い国の話に過ぎませんでしたが、こうして被害に遭われた方に接する機会を持つと、一層現実味があります。ナターシャさんの歌声を聴くだけでもお勧めです。

投稿: 雷おやじ | 2007年4月 1日 (日) 19時51分

 4月26日で事故から21年が経ちましたが、我が家で読んでいる新聞にはチェルノブイリのことは何も書かれていませんでした。ここ数日TVニュースを見ていませんが、採り上げた番組はあったのでしょうか?
 昨年は20周年ということで新聞も特集を組んでいたのですが、1年経っても現実は何も変わっていないのに、忘れられているようです。

投稿: 雷おやじ | 2007年4月28日 (土) 11時49分

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