« 炭鉱事故 | トップページ | AUTOMOBILE PARK »

2007年3月22日 (木)

イノベーション25

Photo_133  昨日の新聞に「イノベーション25」の政府広報が載っていました。”2025年を目指し、未来を創るチャレンジ”として5月末にとりまとめ、政策を実行していくそうです。
 「カプセル1錠で就寝中に健康診断」「東京-成田15分、東京-大阪50分(電車)」「走れば走るほど空気を綺麗にする自動車」「自動翻訳機能を備えたヘッドホン」などとイラスト入りで紹介されていたり、小学生に「イノベーションでかなえる2025年の夢」と題した作文や絵を募集する事も記載されています。また、 「イノベーション25」のホームページには「伊野辺(イノベ)家の一日」と題する未来像があります。(http://www.kantei.go.jp/jp/innovation/chukan/inobeke.html
良い事づくめの世界ですが、メリットの裏にはデメリットも必ずあるはずです。先般の”科学的根拠があるようにみせかけた情報番組”に踊らされた方も多いと思いますが、鵜呑みにしないで自分で見分ける目を持ちたいものです。
 さて、第3話「ロケット”太陽号”の危機」に登場するブレイマンです。「イノベーション25」にも「一家に一台家庭ロボットの導入」という事が書かれています。家事労働はロボットに任せて、人間様はもっと他の事をしましょうという発想ですが、思い出されるのがチェコの戯曲作家カレル・チャペックが書いた「RUR(ロッサムズ・ユニヴァーサル・ロボッツ」です。ロボットの語源となった戯曲としても有名ですが、機械的なロボットではなく一種の人造人間で、1920年の作品とは思えないほど作者の創造性の高さを感じます。このなかでは、ロボットが普及した結果として労働が不要になり、女性が子供を産まなくなるとされています。それだけでも人類は滅亡に向かっているのに、自我を与えられたロボットの反乱により終焉を迎えるというお話です。
 家庭用のロボットが悪いという訳ではありません。老人介護の重労働を軽減させるとか、活用方策は色々あると思います。でも政府広報のイラストのように赤ちゃんの授乳をロボットに任せるのはどうかと思います。お母さんの声や体温、心臓の鼓動、抱き心地まで完全に再現しますなんて事では、赤ちゃんもがっかりでしょう。ロボットが作った料理がおふくろの味というのも幻滅ですよね。科学技術を過信する事の愚かさは、サンダーバードでも繰り返し描かれています。ただでさえ少子化が問題の日本なのに、RURのように家庭ロボットの普及で子供が生まれなくなったら日本は滅亡ですね。
 「イノベーション25」は夢のある話ですが、先日のワイドショーでは”こんなこといいなできたらいいな。不思議なポッケで叶えてくれるー。ドラえもん的発想。”とコメンテーターに酷評されていました。血税を使うのですから、やるからには日本の未来に役立つように、しっかりして欲しいものです。

|

« 炭鉱事故 | トップページ | AUTOMOBILE PARK »

コメント

まず、介護のために開発してほしいですね。
老人介護や障害者に便利なロボットくんたちができればうれしいのですが。まだまだ、先でしょうか。
軍事目的だと、いやだな~

投稿: ちゃむちゃむ | 2007年3月22日 (木) 15時25分

ちゃむちゃむさん、コメントありがとうございます。
 いま「ニッポン・サバイバル(カン・サンジュン著 集英社新書)」を読んでいます。この中に、女性の社会進出におけるハンデの問題や、主婦の家事労働が経済社会を支えているとあり、家事労働の負担軽減のためにはロボットも必要なのかもしれないと思いました。(その前に夫が家事に参加する事の方が先ですが。)
 自分の子供が赤ん坊だった頃、数時間ごとに授乳やオムツ替えが必要だった事を思い出しました。夜中に起きて授乳をする事はめったにしませんでしたが、たまにやってみるとカミさんの大変さがよく判りました。大変だった事は確かですが、今振り返ってみればそれもまた幸せな時間でした。世の男性諸氏よ、こんな幸福を奥さんの独り占めにさせることはありませんよー。ましてやロボットなんぞにさせたらバチがあたりますよ。
 旦那は平日は仕事オンリーで、休日はごろ寝かパチンコで家庭を顧みないとなれば、主婦の皆さんがロボットを頼りにする日が本当に来るかもしれませんね。

投稿: 雷おやじ | 2007年3月22日 (木) 20時09分

以前から、気になっていたんですけど、ブレイマンって、動力源はなんなんでしょう? ブレインズのことですから、原子力でしょうか? ・・・(^^;) 原子力で動くロボットの代表といえば、アトムとか、エイトマンなんかが、昭和30年代世代の感覚なんですが、最近のマンガにも、小学館の雑誌に連載されている「正義警官モンジュ」という作品がありまして、世界に一体(?)しかない原子力で動く、エリート・ロボット警官(対犯罪用汎用兵器ロボット)が、諸般の事情で、ど田舎の派出所勤務へ飛ばされて、ロボットという認識で接したりしない同僚達と、いろいろな事件に関わっていくというストーリーなんですが、人間以上に人間くさい性格という設定(失敗もするし、どんくさいところもある、恋もする)がうまく生かされております。  まあ、人間のするべき行為の全てを全てロボットにゆだねることが正しいとは思いませんが、痒いところに手がとどく関係というような、ロボットとの関係はあってもいいように思えますね。

投稿: 三型 | 2007年3月23日 (金) 23時28分

三型さんコメントありがとうございます。
 ブレイマンは、第17話「スパイにねらわれた原爆」に登場する警備ロボットタイプの汎用ロボットを、ブレインズが趣味で改良しているという見方があります。汎用と言っても第17話にしか登場しませんので、どこまで一般的に使用されているのかわかりません。原子力関係の貯蔵庫の警備ロボットなので、政府機関が特別に作った”原子動力のロボット”かもしれません。(それをブレインズが極秘ルートで入手したとか...。)
 ところで2025年の時点で、家庭用ロボットって幾らぐらいなんでしょうか。広く一般家庭に普及して生産台数が多くなれば単価も下がるでしょうが、それでもかなりの金額を出さないと手に入らないと思います。それだけのメリットが得られる、ある程度の機能が無ければ消費者も手を出さないでしょうし。
 寝たきり老人の介護とか、そんな分野の補助装置は必要と思いますが、家事労働の負担軽減という意味ではロボットを使うよりも、主婦任せにしないで家族が協力する事が一番という気がします。(お前はやっているのか?と言われそうですが...。)
 出勤時の生ごみ出しも、立派な家事労働ですよね!!

投稿: 雷おやじ | 2007年3月24日 (土) 06時37分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/170903/14341212

この記事へのトラックバック一覧です: イノベーション25:

« 炭鉱事故 | トップページ | AUTOMOBILE PARK »