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2007年4月22日 (日)

単段式原子力ロケット

Photo_270  「図解 宇宙船(称名寺健荘/森瀬 繚共著 新紀元社)」を読みました。第一章から第三章までは、宇宙船の概要やこれまでの宇宙船開発の歴史、アポロ宇宙船やスペースシャトルなどについて書かれています。ここまでは普通の宇宙関係本と同じですが、ユニークなのが第四章に映画やアニメに登場する宇宙船について書かれている点です。
 スターウォーズのスターデストロイヤーやミレニアムファルコン、スタートレックのエンタープライズ号、2001年宇宙の旅のディスカバリー号など32機が紹介されています。ジェリー・アンダーソン作品からは我らがサンダーバード3号のほか、ルナ宇宙艇、イーグルトランスポーターがあります。
 この中でサンダーバード3号について《その推力は合計で2000tとされ、サターンⅤ型の第一段に使用されたF1エンジンが5機でようやく3400tの推力を、それも150秒に限って得ていたことを考えると単段式ロケット機としては破格の高出力である。この大推力によって補助ロケットやブースターを一切装備せずに自力で大気圏離脱を可能としたほか、無補給で長期間の行動を可能とするという、驚異的な航続力も併せもつ。》としています。
 現実の宇宙ロケットは極力軽量化を図っていますが、サンダーバード3号はソファーごと船内に乗り込んでそのまま発射するほど余裕の高出力です。同書のコラムでも”多段式ロケットで質量比を上げる事が現実的な解決策”としていますが、高性能の単段式ロケットを開発したブレインズの先進性は賞賛に値します。
 また《機内には乗員が長期ミッションにおいて交代で休息をとるための休憩設備が2名分用意されているのも特徴であり、ここでも多種多様な非常災害に備え、万全の対策が整えられていることが見て取れる。》とあります。これは発進時にスコットやミンミンが座る椅子の事でしょう。これまで乗員用の椅子としか見ていませんでしたが、ゆったりとした造りですから休憩にも適した椅子と言えそうです。

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コメント

あれだけのメカが活躍しますから、燃料もそれなりの協力者がいるでしょうね。あの島のどこかに、貯蔵タンクがあるのかな。
故障がないところがすごいですね(たぶん、なかったと思いますが)

投稿: ちゃむちゃむ | 2007年4月22日 (日) 15時57分

ロケット推進とは、爆発等の反動で、前に進む暴力的な推進法であると、とある本の中に書かれていましたけど、・・・・まあそうではありますが、地球の重力から逃れるには、これが一番確実な方法であるのも確かなことなんですよねー。(^^;)

投稿: 三型 | 2007年4月22日 (日) 22時27分

ちゃむちゃむさん、コメントありがとうございます。
 燃料といえば第9話「ペネロープの危機」に登場するボレンダー教授が開発した、海水から作られたロケット燃料があります。国際救助隊の創設に関わったジェレミー卿も協力しているようなので、この画期的な燃料をトレーシー島でも製造している可能性がありますね。サンダーバードメカは原子力エンジンが多いので、原子燃料は別に取り寄せているのかもしれません。
 故障に関しては、第1話「SOS原子旅客機」で高速エレベーターカー3号がトラブルを起こした以降発生していないと思います。初出動でいきなり大失敗の危機に直面した事から、メンテナンスには一層配慮するようになったのでしょう。

投稿: 雷おやじ | 2007年4月23日 (月) 21時28分

三型さん、コメントありがとうございます。
 秒速約11.2km(第二宇宙速度)を得るために巨大なロケットを用いないと、地球の重力から逃れられないのですねー。

投稿: 雷おやじ | 2007年4月23日 (月) 21時58分

サンダーバードの飛行体は、みな原子力を使っているので、燃料や酸化剤がいりません。つまり宇宙船なら、蹴飛ばす材料(推進剤)だけタンクにあればいいのですな。3号の内部構造の解説を見た記憶がないのですが、ロケット工学的には、単段式の3号が、太陽の近くまで行って、また基地まで垂直着陸でもどるには、かなりの容積の推進剤タンクが必要でしょう。推進剤はやはり水素かな。でもあの島では生産が困難だし、緊急性を考えると海水でもいいでしょう。高温の原子炉に海水をブチこめばいいのです。そうなると放射能汚染をどうするか。それは大気圏内だけ化学燃料を使い、宇宙空間で原子力にすればいいのです。1号や2号は汚染の心配がない間接サイクルの原子力を使っているはずです。 ヤヤコシイネ

投稿: スタンリーメタボリック | 2007年6月 8日 (金) 22時25分

スタンリーメタボリックさん初めまして。コメントありがとうございます。”5001年映画の旅”(http://five-of-nine.cocolog-nifty.com/blog/)楽しく拝見しました。
 サンダーバードメカの内部構造図と言えば「サンダーバードクロスセクション(グラハム・ブレスマン メディアワークス)や「サンダーバード全記録集(集英社)」などがあります。基本的な構造は似ていますが、細部は著者によって異なります。
 ご推察のように、3号は大気圏内では化学ロケットを使用していますが、宇宙空間では”静電推進ロケット”なるものを使用しているようです。化学ロケットでは大量の推進剤を必要としますので、そのような方式のエンジンを併用しているのだと思っていましたが、放射能汚染対策という意味もあったのですね。
 ”クロスセクション”には、部分的ですがトレーシー島の内部図解があります。番組には登場しませんが、動力源の核融合炉や廃棄物処理施設も描かれていますので、どこかに燃料のプラントが隠されているのかもしれません。

投稿: 雷おやじ | 2007年6月 9日 (土) 02時42分

雷おやじさん。解説ありがとうございます。勉強になりました。
私の話など、あなたには釈迦に説法かもしれませんね。 
IRフリークは、我々の世代でしょうね。サンダーバードを愛するが故、メカに疑問を持っているのです。子供のころ、友達と一番話題になったのは、4号コンテナは海上に投下するけど、中の装備がバラバラになり、ゴードンも死んじまうじゃねーか。ということでした。(笑い)
 また他の記事、楽しく読ませていただきます。 またお会いしましょう。   「FAB!!!」

投稿: スタンリーメタボリック | 2007年6月 9日 (土) 08時42分

スタンリーメタボリックさん、コメントありがとうございます。
 小生が書いていることは、サンダーバード関連本に載っているか、あとは妄想の産物でしかありません。
 4番コンテナをドカンと投下する件については全くその通りでして、「完全版サンダーバード記録集 第6巻(集英社)」でも、「空想非科学大全(メディアワークス)」でお馴染みの柳田理科雄さんが、”ゴードンが受ける衝撃は20G。背骨が損傷してもおかしくはない”と解説しています。
 第25話「情報員MI.5」で、海中に潜む敵に気付かれないようにコンテナをそっと降ろした以外は、毎回のようにドカンと落としています。ゴードンは体育会系キャラで、元オリンピック選手なので強靭な体の持ち主なのでしょう...? FAB!

投稿: 雷おやじ | 2007年6月 9日 (土) 16時21分

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