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2007年4月30日 (月)

世界一のビルの大火災(その2)

Photo_275  第5話「世界一のビルの大火災」について考える2回目です。
 「非日常実用講座⑨ 巨大ピラミッドの作り方(非日常研究会・著 同文書院)」の第5章に「超々高層ビルの作り方」があります。1998年の出版ですが、《2020年には、1000メートル級のビルが実際に建てられるだろうという説もあります。》と書かれており、ドバイのビルを凌ぐ1000m級ビルの実現も夢ではなさそうです。
 《1000mの高さでは、地上に比べて6℃気温が下がります。》とあり、東京と札幌程度の気温差は十分考えられるそうです。《途中途中にミニ農園を設ければ、本来は時期外れの野菜や果実が自然栽培できることでしょう。》これこそ、オープニングでTVレポーターが紹介していた”自給自足可能なビル”そのものです。
 建設費用に関しては《94年12月に竣工した大阪ワールドトレードセンターは高さ256m、55階建てで総工費約1000億円でした。単純に高さに合わせて4倍すると、土地代は別として4000億円》となっています。
 1000mのビルを支える材料については、《風雨や地震といった外からの力にも耐えて崩れない強度を持ち、しかも軽量に作る》ために《炭素繊維やガラス繊維で強化した軽くて強いコンクリートや、セラミックス、樹脂系の材料が開発されている》そうです。従来の鉄骨では500mまでの超高層ビルが限界でしたが、従来の2倍の高強度鋼が開発されて1000mの超高層ビルの建設も可能になったようです。同書にも《現在最も優れた材料で作った鋼材は、1万mまで積み上げても自分の重さでつぶれることはない》と紹介されています。
 《鋼材ひとつとっても、1000メートルのビルを建てるのに必要となる量は、日本の年間粗鋼生産量の5%を占める500トン以上。》と大変な量ですし、基礎を作るための穴も《地下部分(根入れ)は建物の高さの8~10%が必要》とあり、《深さ100メートル、運び出す土砂は大型ダンプカーで5万台》にもなるそうです。
 《実際に1000m級のビルが建てられるとすると、工期は10年かかる》そうですし、《全工程でのべ何百万人が関わってくる》という、まさに超巨大プロジェクトです。

 これほど膨大な資金や資材を投入して建てられたトンプソンタワーですが、まるでタイタニック号のように、オープン初日に瓦礫となってしまうのでした。

 

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