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2007年5月 4日 (金)

世界一のビルの大火災(その4)

Photo_277  第5話「世界一のビルの大火災」を考える4回目です。
 暴走車の事故から火災が発生し、ごく短時間で駐車場全域で爆発が起きています。まるで駐車場の天井部分に可燃性ガスが溜まっていたかのようです。
 駐車場の可燃物といえば車の燃料があります。2065年に現在と同様のガソリン車が使われているか判りませんが、新しい方式のエンジンと従来のガソリンエンジンが混在しているかもしれません。ガソリン車以外にも、燃料電池車は水素を封じ込めたタンク(爆発の危険は無いようです)を積んでいますし、タクシーのようにLPGボンベを積んだ車もありそうです。
 また、1980年の静岡市地下街爆発事故で飲食店からのガス漏れやメタンガスの発生が原因と考えられたこともありますので、何らかのガスが滞留していた可能性があります。
 日本の消防法では地下階にガス漏れ火災警報設備の設置が定められていますが、トンプソンビルはどうだったのでしょうか。消火設備や防火ダンパーの作動不良のためビル全体に火が回り崩壊してしまうほど消防設備に不備がみられますので、仮にガス漏れ火災警報設備が設置されていたとしても正常に動作するとは思えません。
Photo_278  自動消火装置が作動せず初期消火に失敗したたため、地下通路の扉を閉める事で火災を地下に閉じ込めようとします。扉の閉鎖が完了し、自然鎮火を待つ作戦でしたが、主通風孔の防火扉が閉まらず上の階に燃え移ってしまいます。
 巨大な地下駐車場ですから、自動車の燃料はかなりの量でしょうし、燃焼するための酸素も十分あると思います。日本の建築基準法では「最上階から数えた階数が15以上の階」は耐火時間3時間となっています。はたしてトンプソンビルの地下駐車場は、3時間以内に自然鎮火できるのでしょうか?

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