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2007年5月 5日 (土)

世界一のビルの大火災(その5)

Photo_279  第5話「世界一のビルの大火災」を考える5回目です。
 トンプソンビルの防災管理センターの二人は火災発生からさまざまな手段を講じて延焼を防ごうとしますが、消防設備の故障が相次ぎ、全焼からビルの崩壊に至ります。
 高さ900m近い超超高層ビルには、いったいどれほどの人がいるのでしょうか。9.11テロで崩壊したワールドトレードセンターは5万人が働き、一日当たり20万人が出入りしていました。エンパイアステートビルは1日に2万5千人が出入りするそうです。
 トンプソンビルは12のホテルがありますが、世界中の商品を居ながらに買い求める事が出来るそうなので、モノレールで繋がれた商店街とは別にタワー内にも多くのお店があるのでしょう。最上階付近には展望室や展望レストランがあると思いますし、オフィスも誘致されている事でしょう。
 カーター氏が駐車場のゲートを通過する際、カウンターが8802となっています。おそらく駐車台数と思われますが、1万台収容の駐車場のほとんどが車でいっぱいになっています。平均2名乗車としても1万8千人はお客様がいそうです。それ以外にビルのスタッフが千人以上いるでしょう。
 地下道に閉じ込められてしまったカーター家を除く約2万人を一人残らず退避させることが出来たのは、管理センターの係員の尽力に負うところが大きいと思いますが、それ以外の要因を考えてみました。
 駐車場がビルの地下にあることは、主換気ダクトの閉鎖が出来ずに上階へ延焼した事からも明らかですが、商店街はモノレールで繋がっているのでビルからは離れた位置にあります。お客さんのほとんどは、この商店街へ行っていたのではないでしょうか。午前中の早い時間帯でホテルのチェックインまではまだ時間があって、宿泊客が部屋にいなかった事も考えられます。オープニングセレモニーや報道関係へのお披露目は前日までに済ませていたのかもしれません。
 350階展望室はかなり人気があって混雑していると思いますが、現在ギネスブックに載っている世界最速のエレベーターが分速1000m以上ですから、上階への延焼が小規模なうちにエレベータを使った避難が出来るかもしれません。
 以上の点から、実際にタワービルにいた人数は千人程度だった可能性があります。お客様のパニックに配慮した対応が効を奏したと言えますが、消防車をかなり遅くまで待機させていた事が延焼を助長し、結果的にビルの全焼に繋がってしまったのかもしれません。

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