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2008年1月12日 (土)

文春文庫/模型好きに贈る本

Photo  文春文庫の模型好きに贈る本、3冊を読みました。
 「日本プラモデル興亡史(井田 博)」は、表紙の右上にイマイ「サンダーバードOX号」の写真があり、第一章は昭和42年末のOX号販売準備の様子から始まります。
 井田氏はOX号を単店で最も販売したとしてイマイから表彰された模型店主ですが、のちに模型専門誌「モデルアート」を創刊した方です。
 この本には、戦前戦後から現在に至る日本の模型界の歴史が書かれていますが、特に昭和38年からのイマイと田宮の激突は興味深いものがありました。
 零戦やホンダF-1など、同じ模型を2社が同時期に発売したものの、田宮の技術がイマイを凌駕しており圧勝だったそうです。以降、イマイはキャラクター路線を歩みますが「マイティジャック」プラモの不振で1回目の倒産に至ります。サンダーバード・ファンとしてはイマイにもっと頑張って欲しかったのですが....。
 その田宮模型の強さの秘密(?)を知る事が出来るのが、「田宮模型の仕事(田宮俊作)」と「伝説のプラモ屋(田宮俊作)」の2冊です。詳しくはお読みいただきたいのですが、先代の「儲けるな=損をするな」の教えと、模型作りにかける情熱が田宮模型を支える原動力と感じました。世界トップレベルの模型メーカーになった現在でも、驕ることなく自らを”中小企業”と表現する謙虚さ。我が静岡県に田宮模型がある事が、何だか嬉しくなってしまいます。
 
 さて今回は、第18話「秘密作戦命令」のチップ君の部屋にある戦闘機の模型です。汚し塗装もばっちりですが、チップ君が自分で組み立てたのか、お父さんに手伝ってもらったのでしょうか。
 もしかしたら未来の世界では、”作る楽しさ”よりも完成品を買い求める事が、今よりも定着しているのかもしれません。下手でもいいから、自分の手で組み立てる楽しさを失わないで欲しいものです。

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コメント

以前、小・中学校のそばに模型屋さんがあって、いつも男の子がたくさん集まっていましたね。そういう場所は見かけなくなったようです。ウィンドウには近所のおじさんたちの自慢の作品が飾っていました。
そういうお店は場所を変えて、大人専門の模型屋になっているところがあります。
そうなると、子供のファンが少なくなります。模型屋さんも頑張って将来のファン作りに子供たちに来てもらえるようにしたほうがよいのではないかと思います。タミヤの本を読んで感じましたね。

投稿: ちゃむちゃむ | 2008年1月12日 (土) 22時35分

ちゃむちゃむさん、コメントありがとうございます。
 模型産業の斜陽化については、テレビゲームなどの娯楽が普及したことの他にも、子供の日常生活の変化もあると思います。学校で授業や部活をした後も宿題や塾通いで、模型を作る時間など満足に無いでしょう。休日も部活や塾へ行く子供もいると思います。同僚の息子さん(高校生)が夜の11時くらいまで塾で勉強していると聞き、大人だったら”過労死”しそうなハードスケジュールに驚きました。
 部品を切り離して接着して色を塗るという手間を掛ける時間が、今の子供には無いのかもしれません。そんな状況でもミニ四駆を楽しんでいる子供たちのエピソードを田宮氏の著書で知り、頼もしく思いました。

投稿: 雷おやじ | 2008年1月13日 (日) 00時17分

ウォーターラインシリーズという700分の1の軍艦を、模型各社で分担して出していましたね。
その中で、やはりタミヤの物が一番精巧な造りでした。
イマイは「マイティジャック」のもので危なくなったのですか。たしかにあのメカはサンダーバードより魅力がないですね。
アンダーソン物でも「キャプテンスカーレット」もあまり人気がなかったです。

投稿: スタンリーメタボリック | 2008年1月13日 (日) 14時25分

スタンリーメタボリックさん、コメントありがとうございます。
 ウォーターラインシリーズは静岡模型協同組合の4社(タミヤ、ハセガワ、アオシマ、フジミ)が共同開発した700分の1の艦船模型ですね。小生は35分の1のミリタリー物ばかり作っていましたので、艦船は作ったことがありません。サンダーバードに凝り始めてから、同シリーズの「クレーンセット」をTBのガーターブリッジの代わりに使えないものかと買った事があるくらいです。
 マイティジャックは放送当時に観ていましたしイマイのMJ号も作ったのですが、ストーリーなどは全然覚えていません。実はキャプテンスカーレットもあまり記憶が無いのです。どちらかと言えばジョー90の方が好きです。
 

投稿: 雷おやじ | 2008年1月13日 (日) 21時59分

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