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2008年2月11日 (月)

宇宙放送局の危機(2)

Photo  テルサットⅣ号ロケットの爆破に巻き込まれる前の、KLA宇宙放送衛星です。
 前回のイラストと比べて、表面の構造が違って見えます。実はこの衛星、ゆっくり回転している場面があるのです。オーシェとローマンがシリアルの話をする前は、手前から奥に向かって回転し、爆発の前には奥側から手前に向かって回転しています。
 宇宙空間では太陽光が当たる部分と影の部分ではかなりの温度差(+150度/-130度)があり、宇宙船を回転させて光が当たる面を変える事で、熱の分布が均一になるようにするそうです。サンダーバードのスタッフがそこまで配慮してKLA衛星を回転させていたのか、あるいは画面に動きを与える効果を狙ったのかは判りません。
 爆発後は衛星が回転する場面が無い事から、衛星がダメージを受けて正常に機能していないことを示す効果もあります。(宇宙遊泳のシーンで表面のパネルや長く伸びたアンテナの位置が違って見えますので回転はしているようですが。)

 さて、この「宇宙放送局の危機」で気になるのが、衛星の高度に関する部分です。日本語吹き替え版では、オーシェとローマンが近地点18キロ、遠地点21キロと話していますし、国際宇宙コントロールとセンチネル基地との連絡場面でも、爆破高度は19.5キロとしています。
 スペースシャトルや国際宇宙ステーションの高度はその10倍はあるので、疑問に思って字幕版を観たところ、近地点120.5マイル、遠地点140.2マイル、爆破高度128マイルとなっていました。1国際マイルは1609.344mなので、128マイルは約206kmとなり、現実の衛星の高度に見合っています。
 日本語吹き替え版の台本作成時に、翻訳ミスや計算ミスがあったのでしょうか。あるいはオーシェの台詞「宇宙放送局○○号」の呼び易さ(205号と呼ぶよりも19号の方が言い易い)から、あえてこの高度にしたのでしょうか?

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コメント

こんばんは。
このエピソードのタイトルで
RICOCHET
という単語を覚えました。

投稿: スタンリーメタボリック | 2008年2月11日 (月) 22時45分

スタンリーメタボリックさん、コメントありがとうございます。
 小生が”RICOCHET”を覚えたのは、デンゼル・ワシントン主演の映画「リコシェ(1991年 ラッセル・マルケイ監督」だったと思います。怪優(?)ジョン・リスゴーとの復讐劇です。そのあとで、サンダーバードの宇宙放送局のエピソードの原題と同じであると知りました。

投稿: 雷おやじ | 2008年2月11日 (月) 23時44分

費用のことを考えると、謎ですよね!
どこかの情報部あたりの秘密の衛星かもしれません。
雷おやじ様の推測は当たっていますよ。

投稿: ちゃむちゃむ | 2008年2月13日 (水) 23時25分

ちゃむちゃむさん、コメントありがとうございます。
 小生の妄想にお付き合いいただき恐縮です。現在は”超”がつく大金持ちでなければ宇宙旅行を楽しむことができません。いくら50年後のお話とはいえ、コストが極端に下がるのかは疑問です。多大な資金を投じて一介のDJを宇宙に送り込み、海賊放送をする必要性は限りなく低いと思われます。そこで何らかの目的を隠すための偽装なのではないかと思いました。
 まあ、製作当時はそんなこと何も考えていなかったと思いますが...。

投稿: 雷おやじ | 2008年2月14日 (木) 21時46分

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