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2008年2月15日 (金)

宇宙放送局の危機(5)

Photo  アメリカ国防総省が、制御不能となった偵察衛星L21を、太平洋上のイージス艦から海上配備型迎撃ミサイルを発射して、大気圏外で破壊すると発表しました。
 衛星が人口の多い地域に墜落する確率は低いものの、万一の危険を考慮した決定なのだそうです。
 落下した衛星から軍事機密が漏れるのを回避したり、昨年一月に人工衛星破壊実験をした中国への対抗意識も働いているようです。(参考:静岡新聞)
 海上から発射したミサイルが本当に命中するのか判りませんが、昨年の中国の実験の際は、スペースデブリの大量発生について各国から非難された事が思い出されます。デブリの軌道が国際宇宙ステーションの軌道と交錯することから、影響が懸念された教訓はどうなってしまったのでしょうか?
 また、今月12日にロシアの外相がジュネーブ軍縮会議で、宇宙空間への兵器配備を禁止する条約案を中国と共同で提示したそうです。宇宙関連の技術で圧倒的優位にあるアメリカを牽制したいロシアと、宇宙の軍備制限条約に反対するアメリカの対立が、今回の衛星破壊決定の背景にあるのかもしれません。

 さて、第32話「宇宙放送局の危機」で切り離し不能となったテルサットⅣの爆破場面です。 国際宇宙コントロール(ISC)が管理する国際的なルールに基づいた破壊ですから問題は無いと言えますが、爆破時にはスペースデブリが大量発生しますので、単に制御不能のロケットを消滅させるというだけでは済まない話と思います。

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コメント

 20日夜、ハワイ沖のイージス艦から発射されたSM3ミサイルが、制御不能の軍事衛星L21に命中したそうです。アメリカは「墜落時の人命への影響に配慮」「スペースデブリの拡散は最小限」「他の衛星などに大きな影響は与えない」としていますが、国際的配慮を欠いていることは間違いありません。

投稿: 雷おやじ | 2008年2月22日 (金) 19時09分

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