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2008年2月17日 (日)

宇宙放送局の危機(6)

Photo 第一宇宙速度(高度100kmで7.9km/s)に達すれば衛星はいつまでも地球を回り続けるそうですが、KLA衛星は爆発の影響で損傷して速度が落ちたため地球へ落下してしまいます。
 オーシェとローマンの会話からKLAは地球へ再突入可能に作られていますが、パラシュート装置の故障で着陸できません。
 乗員救助をサンダーバード3号で行なった後は、中東最大の製油施設アブバンドゥへの墜落を防止するためサンダーバード2号が活躍します。
 秒速7.9kmといえば時速28000km、マッハ23に相当します。サンダーバード2号の最高速度は、関連本によればマッハ6.5(~マッハ6.7)となっています。はたして2号は墜落する衛星に追いついて、翼に乗せるスタントを演じる事が可能なのでしょうか?
 スペースシャトルの帰還時を参考にすると、軌道離脱時(高度282km、着陸まで60分)は約26500km/h(マッハ21.6)、ブラックアウト終了後(高度55km、着陸まで12分)が約13000km/h(マッハ10)、空力的操縦開始時(高度25km、着陸まで5.5分)が約2750km/h(マッハ2.2)となっています。KLA衛星がスペースシャトルのような減速を行なえるのか疑問ですが、どうやらサンダーバード2号でも追いつくことが可能のようです。
 シャトルの着陸体勢時(高度4074m、着陸まで86秒)が682km/h、滑走路進入時(高度526m、着陸まで32秒)が576km/hとスピードがかなり下がりますので、2号が衛星を翼に乗せる作戦も、ヴァージルの操縦技術と翼が耐えられれば何とかなりそうです。
 シャトルの最終進入姿勢時は高度41mで、着陸まで17秒、時速496km/hです。秒速130m以上なので、2号が衛星を載せて通過する場面のゆったりした感じとは違いますが、製油所の真上を通過する状況がこれに当たると思います。
 さてさて、このKLA衛星はサンダーバード2号や3号の大きさと比べても、かなり大きな衛星のようです。先にアメリカが迎撃を決定したL21衛星は乗用車程度の大きさで約2.2トンだそうですから、KLA衛星はその10~15倍はありそうです。地面に激突した際の衝撃は相当なものでしょうし、砂漠の砂を巻き上げて大きなクレーターが出来ることでしょう。

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コメント

若い頃、車で走りまわってたことがありますが、
アクセルフルでも~kmですが、
下り坂になるともう少しスピード出ますね。
2号も下りのようですから、もう少し出たんでしょう?

※道路の制限速度は守りましょう。

投稿: ひげおやじ | 2008年2月18日 (月) 04時54分

ひげおやじさん、コメントありがとうございます。
 「サンダーバードメカニックファイル(双葉社)」によりますとTB2の最大速度はマッハ6.5、その他の関連本でもマッハ6.7、もしくは時速8000km/hなどとなっております。いずれも水平飛行時と考えられますので、ひげおやじさんご指摘のように急降下時はさらにスピードがつくことでしょう。

投稿: 雷おやじ | 2008年2月18日 (月) 08時46分

IR2号のメカの本は持っていませんが、立ち読みでチラット見ただけです。原子炉があったのを記憶しています。
私の推測では、発進時、および垂直上昇下降時は化学ロケット噴射、または化学ジェット噴射にアフターバーナーを使用して増速、
巡航時には原子力ジェットを使用していると思いますが、マッハ6.7極超音速ではスクラム原子力ジェットエンジンになっていると思われます。
2号の空力デザインでは、その速度の発生は疑問ですが、水平尾翼のようなハーモニカみたいな部分もラムジェットエンジンであれはパワーアップできますね。
でも原子炉から熱を取り入れるには遠すぎるので、化学燃料を使うことになるでしょう。あの部分はどうなっているのでしょうか。
なお、音速以下の飛行や発進時には、噴射口の赤い部分にファンが回転して大推力を発生していると思います。
あるいは、あのナセル部分がスクラムジェットエンジンになっているのでしょか。
ファンだとすれば、超音速からはファンが邪魔になるのでシャッターで閉じなければなりません。可変サイクルエンジンといいます。
また、2号の基地からの斜め発進時も、ハリヤーのジャンプを使った離陸のように、4つの離着陸用エンジンからジェットを斜め下向きに噴射していないとあのような低速では離陸できないでしょうね。
なんだかややこしくなってすみません。どうも飛行メカにこだわります。

投稿: スタンリーメタボリック | 2008年2月18日 (月) 22時23分

スタンリーメタボリックさん、コメントありがとうございます。
 サンダーバードメカの内部構造を解説した関連本は色々ありますが、一番詳しそうなのが「サンダーバード・クロスセクション(グラハム・ブレスマン著 メディアワークス)」でしょう。
 テクニカルデータに書かれているエンジンの項には「ガスタービン/ラムジェット機能変更式エンジン2基 低速時:ターボファンジェットを使用 高速時:ラムジェットを使用」「巡航/姿勢制御用ガスタービン/ラムジェット機能変更式エンジン12基 水平尾翼内に内臓」「垂直離陸用ターボファンジェットエンジン4基 胴体下面に設置」「垂直離陸用化学燃料ロケットエンジン4基 着陸脚内に内臓」となっています。
 2号が出発する際に発射台から落ちてしまう可能性については、空想科学読本でお馴染みの柳田理科雄氏が「完全版サンダーバード全記録集6(集英社)」で論じています。画面ではメインエンジンだけ噴射しているように見えますが、スタンリーさんがご指摘のように離着陸用エンジンからも噴射しているのでしょう。

投稿: 雷おやじ | 2008年2月19日 (火) 10時59分

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