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2008年3月19日 (水)

宇宙遊泳

Photo  現在、国際宇宙ステーション(ISS)では、日本人宇宙飛行士の土井隆雄さんらにより、実験棟「きぼう」保管室の整備が順調に進められています。
 日本初の宇宙有人施設が誕生したわけですが、現実は「希望」に満ちているとは言い難いようです。微小重力や真空を利用した研究・実験をするため、1兆円を超える費用を投じる訳ですが、船内実験室利用事業の公募ではガムや花の種などを宇宙に送る3件が採用されたのみで、最先端分野の応募はゼロだったそうです。
 地上での技術が向上し多額の費用をかけて宇宙で実験をする魅力が薄れたことや、「きぼう」の使い勝手の悪さ、頼みの綱のアメリカが月や火星に目を向けている点など前途は多難です。

 さて、1965年3月18日は旧ソビエト連邦のアレクセイ・レオーノフ宇宙飛行士が人類初の宇宙遊泳をした日です。今回の「きぼう」も、土井さんのロボットアーム操作と同僚宇宙飛行士の船外活動により取り付けが行なわれました。
 船外活動で真空や有害な放射線、飛来物から身を守り、宇宙飛行士の生命を維持するのに欠かせないのが宇宙服です。内部が1気圧のままでは真空中で宇宙服が膨れ上がり、腕や指を曲げる事も出来なくなるそうです。このため約0.3気圧に下げ、呼吸には純酸素を用いています。体内から窒素を追い出すための準備(プリブリーズ)に従来は12時間以上掛かっていましたが、現在は準備開始から4時間半で船外に出られるようになったそうです。(詳しくはJAXAのホームページ「船外活動(EVA)の運用概要」http://iss.jaxa.jp/eva/eva03.htmlをご覧下さい。)
 
 サンダーバードにも宇宙服が何度か登場しますが、現在使用されているような頑丈なものではなく、SF映画でよく見かけるジャンプスーツのようなタイプです。
 現在の宇宙服は無重力とはいえ重さが100キロ以上ですし、一人では着用が困難ですが、サンダーバードではごく短時間に単独での着用が可能のようです。第32話「宇宙放送局の危機」では、リック・オーシェがアランから宇宙服を着るように指示されて、ごく短時間に着替えています。また、プリブリーズなどの準備を経ずに船外へ出ていますので、現在とは異なった技術が用いられている事になります。
 昨年、マサチューセッツ工科大学が発表した新型宇宙服「BIOSUIT」は、肌に密着して空気の層を作らないことにより宇宙服が膨らまないという新しい与圧方式を採用しているそうです。宇宙服の軽量化や柔軟化につながるこの技術の延長線に、サンダーバードのジャンプスーツ風宇宙服があるのかもしれません。

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