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2008年3月20日 (木)

静止衛星

Photo  地球上のあらゆる電波を受信、オートチョイスマシンにより救難信号を自動的に選別し本部へ緊急連絡する、国際救助隊の耳となるサンダーバード5号です。
 この5号の軌道に関しては、関連本でも諸説があります。「完全版サンダーバード全記録集5(集英社)」などでは「赤道上空36000kmの静止軌道」、「僕たちの好きなサンダーバード(宝島社)」などは「トレーシー島南方上空445km」となっています。
 地球の北半球のカットから、カメラが右に振られると5号が映し出されます。このときの位置関係からすると高度445kmには思えません。
 試しにGoogle Earthで高度36000kmにしてみたところ、地球がかなり小さく見えました。「完全版サンダーバード全記録集6(集英社)」の「空想科学で見るサンダーバード(柳田理科雄)」に5号の事が採り上げられていますが、5号と地球の位置関係はこのページの「5号が直接SOSを受信できる範囲」の図がほぼあっていると思われます。

 赤道上空36000kmの静止軌道とはどのようなものでしょうか。高度100kmの衛星は1時間半で地球を1周しますが、赤道上空36000kmの軌道は地球の自転と同じ24時間かかり、地上からは衛星が静止しているように見えるため静止衛星と呼ばれるそうです。(5号が登場する場面では画面の5号に動きは見られませんが、静止軌道ですから実際は物凄いスピードで移動していることになります。)

 さて、番組の中では特に解明されていませんが、柳田氏が指摘しているように5号1基では地球全体の無線をキャッチできません。地球の反対側の静止軌道に、あと2基の衛星が必要になります。これをクラーク軌道と呼びますが、先日亡くなったSF作家アーサー・C・クラーク氏が1945年に無線専門誌で発表した論文(赤道上空36000kmに静止通信衛星を3基、120度の間隔で並べて世界通信網を構築する)が基になっているそうです。

 サンダーバードは今から50年以上未来のお話ですから、どのような技術革新がおこるか判りませんので、もしかしたら静止軌道上の1基の通信衛星で地球全体をカバーできているのかもしれません。

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コメント

こんにちは。クラーク氏がなくなりましたね。最近もある本を読み返したばかりです。ただしクラーク氏が亡くなったからではありません。ある事で必要になったので2ヶ月ほど前に読み返しました。それは、「海底牧場」という書籍です。この小説では西欧の人でも、過去には21世紀には鯨の時代になる可能性もなきにしもあらずと思っていた時期もあることがわかります。私は、これを題材として、鯨を含む海洋資源と海洋開発の重要性と、将来性などについて私のブログに書きました。私は、ここからさらに話しを発展させ、「パクスマリーナ(海の平和)」という考えを持つに至りました。これをいずれ、時代を変えるような「パラダイム」の次元に高めるか、あるいはSF小説のネタにするか、あるいはただの妄想で終わるのか(笑)?どうなるかわかりませんが、未だに私達に影響を与え続けるクラーク氏は素晴らしい人だったし、これからも語り継がれていくことでしょう。是非私のブログをご覧になって下さい。

投稿: yutakrlson | 2008年3月21日 (金) 11時53分

yutakarlsonさん初めまして。コメントありがとうございます。
 アーサー・C・クラーク氏の小説は「2001年」「2010年」「2061年」「グランドバンクスの幻影」「マグニチュード10」を読んだ程度で、残念ながら「海底牧場」は未読です。
 壮大な宇宙物から海底まで幅広い分野で描かれたクラーク氏の小説は、yutakarlsonさんの「海底牧場」同様に、人々に感動と影響を与え続けてくれることでしょう。

投稿: 雷おやじ | 2008年3月21日 (金) 21時07分

気がつきませんでした。確かに5号だけで地球全部から受信は難しいですね。でもサンダーバードの活躍する未来には可能なんでしょう。
アーサー・C・クラーク氏というと「2001年宇宙の旅」が1番浮かんできますね。
映像も見ましたが、小説も不思議な気分がしました。

投稿: ちゃむちゃむ | 2008年3月23日 (日) 21時13分

ちゃむちゃむさん、コメントありがとうございます。
 50年後の未来の技術革新と+50年先を行く天才ブレインズの頭脳があれば、今のレベルでは想像もつかない技術が開発されているという「お約束」がありますから大丈夫ですね。
 最近はあまり小説を読んでいません。電車の中で新書を読むことが多いです。また何か読んでみたいと思います。

投稿: 雷おやじ | 2008年3月24日 (月) 09時31分

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