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2008年4月12日 (土)

命を賭けた仕事

Photo_2   4月11日、静岡県牧之原市の東名高速道路吉田インター付近で、下り線を走行していた大型トラックの左後輪が外れ、中央分離帯を越えて、上り車線の観光バスの運転席付近を直撃しました。
 この事故で、バスの運転手さんがタイヤで頭を強く打ち死亡したほか、乗客7名が軽傷を負いました。タイヤのボルト8本が破断していましたが、数本の破断面が錆び付いていることからも整備不良の可能性が指摘されています。
 特筆すべきは、亡くなったバスの運転手さんが「タイヤの直撃を受けながらもハンドルを離さず、力を振り絞ってブレーキを踏んでいた」事です。観光バス一筋25年勤続のベテランドライバーで、他の運転手を指導する資格を持っていたそうです。また、事故のあった日が57歳の誕生日だった事も悲しみを増す出来事でした。死の淵にありながらも、乗客や他の車両の安全確保を第一に運転手の責務を果たすとは、もの凄い責任感のある方だったのでしょう。
 ボルトが折れて、直径1mもあるタイヤが反対車線から飛び込んでくるなど、普通では考えられない事故が起きてしまうのが今の世の中です。そのような出来事に直面した際、どんな行動を取るのかによって、その人の真価が示されるのではないでしょうか。

 「名阪近鉄バス」、関谷定男さんのご冥福をお祈りします。

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コメント

りっぱな運転手さんですね。こういう方が亡くなるなんて残念です。それにしても、いつどんな災難にあうか、わかりません。

投稿: ちゃむちゃむ | 2008年4月13日 (日) 23時09分

ちゃむちゃむさん、コメント有難うございます。
 今回のような危険な状況の際に思考が通常のスピードよりも素早くなったり、周囲の状況がスローモーションのように感じる事があると思います。あくまでも私の想像ですが、亡くなったバスの運転手さんもタイヤが飛んでくるのを瞬間的に察知して、自分が座っている運転席で受け止めようとしたのかもしれません。客席の屋根にぶつかればけが人が多数出ますし、高速道路でバスが急に避ければ他の車両と接触して大事故になるかもしれません。バスは普通車よりも頑丈でしょうから、物がぶつかっても持ちこたえられると考えたのかもしれません。車の事故が起きるとき運転者が自分の身を守ろうとしてハンドル操作をするので、一番危ないのが助手席と聞きます。バスの助手席にあたる所にはガイドさんがいますので、やはり運転手さんが身を挺して受け止めたのではないでしょうか?

投稿: 雷おやじ | 2008年4月14日 (月) 04時14分

ボクは車の事故をした事があります。
前の車がブレーキを踏んだのを避けるためにガードレールに…
その時の印象ですが、時間はとても速く、
ぶつかった時も、「ガ~ン!」ではなく、
「ガッ!」で終わりだったように感じました。
エアバックが開きましたが、これは更に速く、いつ開いたのか解らない速さでした。
その後の時間はゆっくりと感じましたね。
シートベルトでボクの鎖骨が折れただけで、どなたにもご迷惑はかかりませんでした。
ガードレールも頑丈で、なんともなってなく、ボクの車は、フロントガラスの直前まで壊れました。(壊れるように作っているのでしょう。たぶん。)
短い時間で、考えている時間はないように思います。
バスの運転手の方の考え方が、反射的に、優先順位を決めたのでは、ないでしょうか?
これはボクが体験した感じでしたが、
タイタニックの事故のように時間がある場合もありますね。

投稿: ひげおやぢ | 2008年4月17日 (木) 02時09分

ひげおやぢ さん、コメントありがとうございます。
 事故から1週間が経とうとしています。直後から指摘されていた整備不良(2本のボルトが以前から破断していましたが、点検を怠っていました。)のほか、過積載や脱落した車輪の内側のタイヤがパンクしていたことなどがわかりました。(後輪2軸で計8本、1台で10本のタイヤを使用していました。)
 ご指摘の通り、運転手さんの反射的な行動が乗客や周囲の車両の被害を食い止めたと思います。それにしても、なぜこんな事故が起きてしまうのでしょう。下りの走行車線を走っていたトラックの左側の車輪が脱落して、それが上り線に飛び込むとは想像もつきません。重さ100キロの物が、時速100kmで走っている車にぶつかったらどんな事になるのか...。
(4月20日追記:内側のタイヤはパンクではなく、事故時に空気バルブが損傷した事による空気漏れでした。)

投稿: 雷おやじ | 2008年4月17日 (木) 22時07分

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