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2008年6月11日 (水)

25歳の明暗

Photo  6月8日の日曜日に発生した秋葉原の惨劇は、日本中を震撼させるだけでなく、オタク文化の中心地であることから、海外メディアにも注目されたようです。
 犯人が裾野市在住である事や、沼津市内のレンタカー会社から犯行に使用したトラックを借りたなど、静岡県民としても複雑な思いに駆られます。正直に申せば、犯人の出身地が静岡県外だった事が多少の慰めに感じます。(悪いのは犯人自身であって、犯人の出身地を悪く思う意図はありません。ご理解下さい。)
 犯人の男性は裾野市内の自動車製造会社で派遣社員として勤務していたそうです。小生の知人にも、この会社に正社員として勤めている者がおります。東京でおきた事件ですが、自分の住んでいる静岡県東部地区に、このような犯罪を犯す人間がいたということは大きな衝撃です。道で擦れ違う誰かが、心の中に深い闇を持って爆発しかけているなど、どうしたら判るのでしょうか。
 将来を悲観した末に、誰でもいいから人を殺そうという思いに駆られるとは、いったいどんな人生なのでしょう。凶器やトラックを事前に手配し、人通りの多くなる歩行者天国の時間を待つなど入念な計画ぶりが窺えます。東京までトラックを走らせている間、「自分はいったい何をやっているのだろう。」と気付く事は無かったのでしょうか。
 携帯サイトへまるで実況中継のように書き込みを繰り返していた特異性も見られます。途中経過をUPすることで誰かに気付いてもらい、自分の犯行を阻止して欲しいという意識が裏側にあったのか、警察や社会への挑戦状のつもりだったのかもしれません。
 被害者を助けようとしている救護中の方までナイフで刺すとは、もはや常軌を逸しているとしか言いようがありません。警官から拳銃を向けられてようやく投降したようですが、人を殺傷する事は何とも思わないのに、自分が拳銃で撃たれて怪我をしたり、死ぬ事を恐れたのでしょうか。
 この日、犯人と同じ25歳の北島康介選手が200m平泳ぎで世界新記録を樹立しました。オリンピックの金メダルを目指して努力を重ねる人生と、世の中に疲れ、人生に疲れて無差別に人を殺す人生の大きな差を感じさせます。

 サンダーバードのキャラクターで25歳といえば、2040年10月8日生まれのジョン・トレーシーでしょう。(「公式ガイド サンダーバード大百科/ジェリー・アンダーソン&クリス・ベントレー著/宝島社」より)
 父ジェフから疎まれ(?)、地球から36000kmも離れた宇宙空間にたった一人で孤独な日々を送りつつ、国際救助隊の耳として任務に励み、プライベートでは星の観測と著作を記しています。ジョンは並外れて精神力が強いのでしょうか。

 亡くなられたかたのご冥福をお祈りすると共に、怪我をされたかたの一日も早いご回復を願ってやみません。

 

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コメント

 静岡新聞の「この人この本」というコーナーに「雨宮処凛の闘争ダイヤリー(集英社)」が紹介されていました。雨宮さんご自身が、「バブル崩壊に伴う就職難で貧しいフリーター生活を経験し、何度も自殺を考えるほど苦しんだ」そうです。
「努力すれば報われると教えられてきたのに、普通に生きられないことがショックだった。」
「求人誌などにあるのは、とりあえず餓死しないが、三ヵ月後には何をしているか分からない、失業が前提の細切れ仕事。就職氷河期で正社員になれず、十年間コンビニのフリーターだった人は景気が回復しても企業に雇ってもらえない。必死に働いた十年を否定されたら心も病んでしまう。」

 秋葉原の犯人に同情する気持ちはありませんが、あそこまで屈折してしまう背景を垣間見た気がします。

投稿: 雷おやじ | 2008年6月16日 (月) 20時33分

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