« 空飛ぶラウンジ | トップページ | 瓶の中身は? »

2008年6月19日 (木)

七つ道具

Photo  「O・ヘンリー 1ドルの価値/賢者の贈り物 他21編(光文社古典新訳文庫)」を読みました。
 訳者・芹澤恵さんの”あとがき”にもあるように、「普段は何をしているのやらよくわからないけれど、話だけはめっぽう面白い遠い親戚の叔父さんに久しぶりに会い、その叔父さんの語る奇想天外な物語に時を忘れて耳を傾けている気分」を味わいました。
 この中に「甦った改心(A Retrieved Reformation)」というお話があります。金庫破りで刑務所のお世話になっていた主人公ジミー・バレンタインが出所し、さっそく元の仕事に精を出すのですが、ある街で出会った娘に恋をして、足を洗って結婚する事になります。
 そこで自慢の七つ道具を処分する事にしますが、その「東部きっての逸品」の内訳は、「特別に焼き戻した鋼鉄製の道具一式 - 最新型のドリルに錐揉盤(ボール盤)、繰子錐(くりこぎり)と太さも形も様々な替えの刃先、組立式の金梃、鋏(やっとこ)、螺旋錐、ジミー自身の考案になる”新案商品”もいくつかあって、ジミーにとっては自慢の道具箱だった。」となっています。

 サンダーバードで金庫破りと言えば、パーカーを筆頭に第12話「死の大金庫」に登場するフィンガー、第23話「恐怖のモノレール」でペネロープ邸の金庫を破るマロイとサルトン、第31話「すばらしいクリスマスプレゼント」のストレイカーとスコービーといったところでしょうか。
 第25話「情報員MI.5」では、ペネロープからカジノに行く許しを得たパーカーが挨拶をする際に、鞄が開いて七つ道具が見つかってしまう場面があります。パーカーの七つ道具は、ドリルのほかはモンキーレンチやメガネレンチ、金槌、プライヤーなど、金庫破りの道具にはあまり見えません。その辺にあった工具を適当に撮影に使った感じがします。
 もっともパーカーは、第12話のラストでお嬢様のヘアピンを使って最新式の金庫をあっさり開けてしまう腕前の持ち主ですから、このような七つ道具は要らないと思います。

|

« 空飛ぶラウンジ | トップページ | 瓶の中身は? »

コメント

パーカーが7つ道具を落とすシーンは笑えますね。

最強の金庫破りが有能な執事になるなんて、サンダーバードってユーモアがありますよ。これってイギリス的なユーモアなんでしょうか。

投稿: ちゃむちゃむ | 2008年6月22日 (日) 20時33分

ちゃむちゃむさん、コメントありがとうございます。
 「公式ガイド・サンダーバード大百科(宝島社)」によれば「ある石油王の金庫の中身を失敬しようとしていたときにレディ・ペネロープ・クレイトン=ワードに捕らえられた。ペネロープはパーカーの優れた能力の事を耳にして、彼女の諜報活動の手伝いをしないかと持ちかけ、彼をクレイトン=ワード邸の執事兼ロールズ・ロイスFAB1号の運転手として雇った。現在52歳の彼は、国際救助隊のために多くの危険な仕事に従事するレディ・ペネロープの忠実で不可欠な助手であり続けている。」となっています。
 七つ道具を落とす場面ですが、ペネロープとしては一人で敵を迎えるためにパーカーをカジノに行かせたいのに、パーカーはお嬢様を一人にしたくなくて、金庫破りに行くのをわざと見つけられてFAB2に居残りさせられたかったのかもしれませんね。

投稿: 雷おやじ | 2008年6月23日 (月) 21時39分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/170903/41577700

この記事へのトラックバック一覧です: 七つ道具:

« 空飛ぶラウンジ | トップページ | 瓶の中身は? »