ある青年の死
アフガニスタン東部のジャララバード近郊で、日本のNGO「ペシャワール会」のメンバー伊藤和也さんが、拉致されたのち殺害されました。
伊藤さんは、現地の人々と共に汗を流し、現地の人々のために懸命な努力を重ねていたそうです。拉致を目撃した住民の呼びかけで、1000人もの人々が捜索に集まった程の信頼を得ていた伊藤さんが、なぜ殺されなければならなかったのでしょうか。
犯人達は、下見のため前日に伊藤さんに面会し、握手まで交わしたそうです。逮捕された犯人は、その時の伊藤さんの印象を「親切そうな人だった」と述べたとか。
静岡県掛川市から、はるばる危険なアフガニスタンにまでやって来て、復興を手助けするために努力している青年を、何の目的があるのか判りませんが、殺してしまうとは何という不条理でしょうか。
アフガニスタンは激しい旱魃で、非常に厳しい状況にあるようです。状況が悪化しているため日本人NGOスタッフの引き上げを進めている最中の事件だったようです。また、アフガニスタンでは世界の9割のケシが栽培されているそうです。戦争で灌漑設備が破壊されたうえ、小麦栽培では生活していけないため、やむなくケシの栽培をしているとか。伊藤さんたちは、灌漑用水路の建設や農業指導を通じて、ケシに頼らない真の復興を築こうとしていました。
反政府武装勢力・タリバンは、アフガニスタンから外国人を追い出そうとしているそうですが、復興の手助けをしている民間人を殺してでも出て行って欲しいのでしょうか。
志半ばで命を奪われた伊藤和也さんのご冥福をお祈りします。
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