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2008年10月28日 (火)

静岡空港と金太郎

Photo  来年三月に予定されている静岡空港の開港が、滑走路西側の立ち木により延期される可能性が出てきました。
 空港周辺には樹木や建築物の高さが超えてはならない「制限表面」が設定されているそうです。今回問題となっている立ち木や丘の一部がこの制限表面を越えているため、国土交通省への完成検査の申請も一ヶ月以上遅れています。
 原因は平成15年ごろに行なわれた航空測量の誤差やチェックミスのようで、空港建設のための土地収用の対象から外れたまま、昨年の十月まで問題視されていなかったそうです。
 滑走路の西端から千四百メートル先の私有地に立ち木や、制限表面を越える高さの土地があるため、二千五百メートルの滑走路をそのまま使用することが出来ません。除去できない場合は、滑走路を二千二百メートルに短縮して使用するそうです。また、航空機の着陸を電波で誘導するILS(計器着陸装置)使用時は、なだらかな角度で進入する必要があるため、立ち木の存在により二千メートルを下回る滑走路しか確保できなくなるそうです。このため県は当面、ILSを使用しないことと、離着陸の角度をやや急勾配に設定する方針です。
 県民の一人として、千九百億円の巨費を投じたビッグプロジェクトが、完成目前になるまでこのような問題をなぜ放置していたのかという疑問が湧きます。知事は、「空港の事業認定取り消しを求めた訴訟の被告である国の態度が鮮明になる前に、県が訴訟に影響する可能性のあることを明言するのを控えた」と釈明したそうです。
 今日の新聞に地権者の方が県に申し入れた内容が載っていました。「ずさんな収用の責任の明確化と謝罪」「県収用委員会が審理を一方的に打ち切って決済した事への謝罪」「県知事と県収用委員会長の謝罪会見」を求めています。県を相手に、巨大プロジェクトの成否に影響を及ぼす行動をとるのは相当な重圧があることでしょう。「県が今後、要求に応じれば、最終的に支障物を撤去する気持ちは持っている。」と述べたそうですから、今後の進展を見守りたいと思います。

 先日、テレビ朝日で「サラリーマン金太郎」を放送していました。本宮ひろ志さんの漫画の実写ドラマ化です。元暴走族の金太郎が建設会社で型破りの働きぶりを見せます。喧嘩の場面では「サラリーマンをなめんじゃねえ!」の叫びと共に強烈な頭突きが炸裂します。(テレビ朝日 金曜ナイトドラマ サラリーマン金太郎http://www.tv-asahi.co.jp/kintaro/original/index.html
 闇社会のフィクサーに目を付けられた金太郎が、無理な賭けをさせられます。新宿の浄水場跡地の再開発が、地権者に拒否されて何年も進展していません。この地権者から一週間でOKを取るのが条件で、出来なければ命をもらうという酷い話です。
 金太郎は持ち前の前向きさとガッツで果敢に挑戦し、職場の仲間の助けを得つつ取り組んでいきます。金太郎に近づいてきた頑固なおばあさんは、その一帯の大地主でした。地権者と知らないまま親切に接した金太郎は、おばあさんに認められて無事に賭けに勝つことが出来るのでした。誠意をもって取り組む事で相手に認めてもらえるというお話ですが、県の関係者の皆さんにも努力していただきたい点です。(くれぐれも頭突きはしないで下さーい!)

 さて、サンダーバードで空港と言えばロンドン空港が一番に思い浮かびます。タワーの前の「39」は滑走路の番号と思われますので、たいへん巨大な空港である事が想像できます。空港建設の際には、やはり反対運動があったのでしょうか?

(10月29日追記)
 スタンリーメタボリックさんのコメントから、「39」番は滑走路の番号ではなくエプロン(駐機場)の番号と判明しました。
詳しくは「滑走路 - Wikipedia」http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BB%91%E8%B5%B0%E8%B7%AFをご覧下さい。

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コメント

おひさしぶりです。
このロンドン空港のミニチュア特撮は私の大好きなものの一つです。超ローアングル撮影が素晴らしいですね。円谷ファミリーが撮るとカメラを三脚の高さに据えてしまいオモチャ然となってしまうはずです。また「サンダーバート6号」でもそうでしたが、滑走路面の汚しのうまいこと。こういうセンスがいいですね。
滑走路の番号は方向によります。真北に向いていれば36となり、真南は18です。
この映像の39は多分エプロンの番号かもしれません。この場所に滑走路番号は付かないと思います。
そうだとしてもこの数ということは広大な空港ですね。

投稿: スタンリーメタボリック | 2008年10月30日 (木) 09時57分

スタンリーメタボリックさん、おひさしぶりです。
 静岡空港は滑走路の短縮運用に伴う改造工事で完成が更に遅れ、開港は遅くても来年の7月まで伸びそうです。県の隠蔽体質や県知事への批判が巻き起こっています。来年3月の開港に合わせて準備を進めていた航空会社や旅行会社、テナントや周辺施設、旅客への影響が心配です。
 滑走路の番号の件ありがとうございます。滑走路が向いている方角で決められていたとは全然知りませんでした。しかも管制塔やターミナルビルの目の前ですから、駐機場に間違いありませんね。
 Google Earthで本物のロンドン空港を真上から見てみました。たくさんの飛行機が並んでいて、巨大さがよく分かります。ちなみに滑走路は「09R/27L」と「27R/09L」の2本でした。

投稿: 雷おやじ | 2008年10月30日 (木) 21時05分

こんにちは。
静岡空港の件は残念ですね。立ち木の地主のインタビューを観ましたが役所のメンツが原因のようですね。
ヒースロー空港をグーグルで見ました。
廃止になっている斜めの滑走路に、コンコルドが中途半端に駐機してあるのがなんだか寂しいです。

投稿: スタンリーメタボリック | 2008年11月 1日 (土) 11時35分

スタンリーメタボリックさん、コメントありがとうございます。
 静岡空港の滑走路を短縮運用するために、照明灯の追加工事で1億円もかかるそうです。空港に入る予定のテナントは3月の開港に合わせて人件費やら何やらで、7月まで伸びると大赤字になるそうですし、本当に大変な影響があるようです。地主さんは県の対応次第で支障物を撤去する気持ちがあるそうなのですから、これ以上影響が拡大しないように県が誠意を見せて欲しいものです。
 ヒースロー空港の片隅に置かれているコンコルドを、グーグルアースで確認しました。英仏の誇りだったはずなのに、ぽつんと放置されていて可哀想ですね。

投稿: 雷おやじ(またもや宿直明け) | 2008年11月 2日 (日) 22時47分

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