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2009年5月15日 (金)

さらば”ちきゅう”よ

Photo  ゴールデンウィーク明け頃から、駿河湾の沖に地球深部探査船”ちきゅう”の姿が見えなくなりました。
 ”ちきゅう”の船体や櫓に灯るライトは、夜の海に浮かぶクリスマスツリーのような華やかさで、霧の夜は巨大な提灯がぼんやりと灯ったような幻想的な雰囲気でした。駿河湾から去ってしまったのが、少々寂しく感じられます。
 「JAMSTEC  独立行政法人海洋研究開発機構  ジャムステック」のHPで確認したところ、5月13日現在、紀伊半島沖熊野灘で掘削準備中とありました。今後の調査で、どのような発見があるのか楽しみです。

 先日、図書館で深海調査や海底掘削に関する本を何冊か借りました。その中の1冊、「インナースペース/地球の内部を覗き見る(高川真一著・東海大学出版会)」に、海洋掘削時に掘削用プラットフォームの位置をどのように保持するのかについて解説されていました。
 海底に掘った穴は「固定」位置ですが、海上のプラットフォームは波や風、潮流の影響を受けます。プラットフォームの位置がふらつくと、機器に重大な損傷を及ぼしてしまいます。掘削用プラットフォームの位置を固定する方式として、「ジャッキアップリグ」が紹介されています。
 水深の浅いところではジャッキアップリグ(Jack-Up Rig)と呼ばれる方式が一般に用いられる。これは掘削機材一式を搭載した広くて平らな浮体の周囲に、鉛直方向に突き出せる足を装備しているものである。目的地まではタグボートに曳かれて移動するが、その際は足を上にあげ、櫓は浮体の内側に移動して曳航中の安定を図っている。そして現場に到着後に足を下に突き出して浮体を水面上所定の高さまで持ち上げて固定し、櫓も作業位置まで移動させる。これらを定位置で固定してしまえば陸上掘削とほとんど変わらなくなる。
 
この解説を読んで思い出したのが、第26話「海上ステーションの危機」の舞台となる”SEA SCAPE”です。6本の脚がプラットフォームを支えていますが、脚の内部に掘削用のリグが通っている斬新な設計となっているようです。
 国連海軍が大西洋で行なった新型核魚雷のテストの影響で、海上ステーションが崩壊してしまいます。ステーションの作業員が潜水球に乗って被害状況を確認する場面などからも、水深はあまり深くないようです。おそらく北海の水深200m以下の大陸棚に設置されているのでしょう。

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