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2009年5月11日 (月)

無減圧潜水?

Photo_3  第7話「原子力機ファイアーフラッシュ号の危機」を”妄想”する第4弾です。
 アイルランド沖の大西洋、水深200mほどの大陸棚に沈没したファイアーフラッシュ号を救助するために、ゴードンがサンダーバード4号で捜索します。機体を発見したゴードンは、スクーバ潜水で操縦室の窓越しにパイロットと連絡をします。
 このとき、ゴードンはこのような潜水装具に、水中メガネ、フィンといった装備を身につけています。頭部や耳は剥き出しですし、手袋もしていません。
 水深200mといえば21気圧です。サンダーバード2号から投下されて、4号で潜航するまでは良いのですが、この水深でダイビングをすぐに始められるものでしょうか。しかも、ファイアーフラッシュが浮上した直後に海上に出て、操縦室の窓を焼き切る作業をしています。
 ダイビングに関して詳しい事は判りませんが、通常のスクーバ潜水の深度限界は40mを無限圧潜水の目安としているようです。200mともなれば深海ですから、現在の技術では無限圧で潜水する事は困難です。たとえヘリウムや水素を用いた混合ガスを使用しても、減圧にかなりの時間を要します。飽和潜水ともなれば、加圧に1~数日間、水深によっては減圧に数週間もかかるそうです。
 「潜水の世界 人はどこまで潜れるか(池田知純著 大修館書店)」には、「スクーバによる実用潜水」の例として、地中海の水深100m前後の海底で行なわれているピンクコーラルの採取についての記述があります。これによると、「海底では空気にヘリウムを加えて作製した酸素・窒素・ヘリウムの三種類のガスからなる三種混合ガス(トライミックス)を用いている。減圧は水深30~40mに浮上後、呼吸ガスを空気に変換、さらに10m前後から酸素を呼吸し、減圧途中にいったん船上まで浮上し、今度は船のタンクに入室して高圧下でしばらく滞在した後、通常の大気圧下に戻る、いわゆる水上減圧の方法をとっている。」とあります。
 ここでまた、お馴染みの半世紀後のテクノロジーの進歩と天才ブレインズの技術革新を頼りに、ゴードンの超人的な潜水も解決できそうです。サンダーバード4号の潜航開始時は、操縦室は通常の大気圧で空気を吸っていると思います。潜航深度に応じて、操縦室内が加圧されると共に、加圧に適したガスが供給されているのではないでしょうか。海底に到着してスクーバ潜水をする際は、現在よりも進んだ何らかの混合ガスを使っていることでしょう。
 4号に戻って浮上する際は、操縦室の圧力や呼吸するガスが自動的に調整され、海上に出た時点では減圧が完了しているのかもしれません。(あくまでも、素人の妄想ですが....。)
 
 

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