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2009年6月29日 (月)

捜索打ち切り

Photo_2  乗員乗客228人を乗せたエールフランス機が大西洋に墜落した事故で、現場海域で捜索に当たっているブラジル空海両軍による合同捜索隊が、事故から3週間以上が経過し、生存者や遺体が見つかる可能性が無いとして捜索を打ち切りました。
 捜索隊は10機以上の軍用機や艦船を現場海域に投入し、多くの遺体や尾翼などの機体の一部を回収しました。
 墜落原因の究明が望まれますが、機内の急減圧を知らせる自動信号が発信されていたことから、胴体か客室の窓に亀裂が入り、最終的には空中分解を起こしたのではないかと推測されているそうです。

 サンダーバード第7話「原子力機ファイアーフラッシュ号の危機」では、国際スパイ団による破壊工作により、ファイアーフラッシュ号の墜落が相次ぎます。その際、現場海域へ捜索機やレスキュー船が向かいますが、ごく短時間で捜索を中止して帰還してしまいます。
 600人の乗員乗客や、原子力エンジンを搭載した旅客機の捜索にしては実にあっさりしていると思います。

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2009年6月28日 (日)

ALVIN

Photo  第20話「湖底の秘宝」に登場するフッドの潜水艇です。潜水艦と呼ぶには小型ですし、深海探査に使われている潜水艇に近い感じです。そんな訳で、潜水艇の歴史を少し調べてみました。

 1964年に建造されたALVIN号は、ガソリンを浮力材としていたそれまでの潜水艇と異なり、シンタクティックフォームという新しい浮力材を用いた第二世代の潜水艇です。これにより小型軽量化が図られ、世界中の海での調査潜航が可能になったそうです。
 また、ALVIN号は1967年にアメリカ軍機が誤ってスペイン沖に落としてしまった水爆を回収する活躍をしました。
 現在は大幅な改修が加えられ、建造当時から残っているのはALVINという名前だけだそうです。

 さて、フッド氏はこの潜水艇をどうやって手に入れたのでしょうか。自分で建造する力は無いと思いますし、マレーシアの密林にあるアジトからエジプトまで運搬するとも思えません。
 おそらく第6話「原子炉の危機」で政府の研究施設からマイティアトムを盗んだ時のように、どこかの国か研究機関から盗んだのかもしれません。世界一恐ろしい死の商人と形容されることからも、その手の闇市場で入手した可能性もあります。
 湖底の秘宝は手に入らず、せっかくの潜水艇もサンダーバード4号にあっさり撃沈させられてしまいます。この人、本当にお金儲け出来ているのでしょうか?

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2009年6月27日 (土)

酢肌

Photo  先日、テレビで加齢臭対策を紹介していました。肉を食べるのを減らす、野菜を摂る、そして一番面白かったのが浴槽にコップ一杯のお酢を入れることでした。
 この手の話に影響されやすい小生は、さっそく業務用食品のスーパーへ行き、1.8リットル入りのお酢を買ってきました。
 ラベルにはソムリエ世界一の田崎さんプロデュースと書かれていましたが、お値段は300円以下でしたので、気兼ねなくお風呂に入れることができます。
 家族にはお酢の匂いが不評ですから、なるべく最後に入るようにしています。効果の程は、湯上りが爽やかな感じです。本当に効果があるのかは、自分では判りませんが、しばらく続けてみようと思います。

 さてサンダーバードでお風呂と言えば、第15話「大ワニの襲撃」のラストです。サーミンで巨大化したワニに襲われ、あやうく死にかけたアランが基地に戻ってみると、ミンミンから小さなワニを贈られるというオチです。せっかくの誕生日プレゼントですが、このあとペットとしてちゃんと飼ったのでしょうか?

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2009年6月26日 (金)

サンダーバード・メカニックコレクション

Photo_3  「サンダーバード九州博物館」さんほか、 サンダーバードのファンサイトでエフトイズコンフェクトの「サンダーバード・メカニックコレクション」が話題になっています。
 この商品、今年の静岡ホビーショーでパネル展示されていたそうですが、小生は全く気付きませんでした。
 どのような模型なのか8月10日の発売が今から楽しみです。少しでも大きな写真で紹介されているものがないか探したところ、食玩本舗さんを見つけました。
http://www.shokuganhonpo.com/page171.html

試作品の写真と思われますが、それぞれの印象を記しますと
・1/350TB1 筋彫りが深め。翼が開閉可能。スキッドタイプの着陸脚。
・1/700TB2 コナミのような感じ。
・1/2000TB5&TB3 ドッキングが可能。筋彫りが深め。TB5窓の逆さ文字を黒い印刷で表現。
・1/144TB4 ゴードンが乗っている。分割ラインが目立つ。
・1/700TB2&5番POD&TB1 MOLE、磁力牽引車1&2とも小サイズながら健闘している。

 エフトイズさんの製品だけあって、スケール表記が嬉しいですね。今までは若干スケールの違うコナミの2号とネスカフェの1号でジオラマを作ってみようと思っていましたが、これで同スケールの1号と2号が手に入ります。
 サンダーバードのおもちゃを発売していただけるのは嬉しいのですが、コナミやタカラなど既存の製品との違いをどのように見せるのかが課題と思います。5号&3号、5番PODに期待が高まります。
 この5種類が8個セットで定価5040円(税込)です。次の製品に繋がるよう、サンダーバードファンの皆様は大人買いをしましょう(?!) 

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2009年6月25日 (木)

ろうがんず

Photo  模型ファンで俳優の石坂浩二さんが、中高年向けの愛好会「ろうがんず」を立ち上げたそうです。
 この会のことは、今年の静岡ホビーショーでも話題になっていました。残念ながら小生は、あまりの混雑ぶりにどれが石坂さんたちの展示なのかよく判らないまま通り過ぎてしまったようです。もっとも、サンダーバード関係の模型しか探していなかったこともありますが。
 さて、この「ろうがんず」ですが、老眼で細かい作業ができず二の足を踏む模型ファンでもできる楽しみ方を発信するのが狙いのようです。
 細かい部品の組立や塗装に老眼はハンデとなりますが、近年は模型の精密化が進み、さらに製作が難しくなっています。静岡新聞の記事によれば、石坂さんの話を聞いたハセガワの社長さんが、「精密さや正確さを求めてきたが、逆に手を出しにくくなった面はある。今後はより作りやすいキットも増やして、若い人や模型から遠ざかっていた人にも楽しんでもらいたい。」と語ったそうです。
 石坂さんといえば、先日ご紹介した「日本プラモデル50年史 1958-2008年(日本プラモデル工業共同組合 文藝春秋)」にも、「私とプラモデル」と題するコラムを寄稿しています。ドイツ軍機を手に微笑む写真の後ろには、ゼロ戦からガンダムまであらゆるジャンルのキットが積まれています。67歳にしては実に若々しい方です。
 小生も会社生活をリタイアメントした暁には、石坂さんのように趣味の時間を持てたらと思います。(今も十分趣味に打ち込んではおりますが...。)

 さて、「ろうがんず」の記事になぜ「2300年未来への旅(1976年 マイケル・アンダーソン監督)」のイラストなのかと言いますと、原題がLogan’s Run(ローガンの逃亡)でして...。

 この映画に出演していたファラ・フォーセットさんは末期ガンの闘病中ですが、30年近くパートナーだったライアン・オニールさんの求婚を受け、結婚することになったそうです。お二人の幸せと、フォーセットさんのご回復を祈ります。

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2009年6月24日 (水)

引き家

Ennpaiyabiru  静岡県富士市で、区画整理に伴って、建物を解体せずに「引き家」で民家を移動する作業が行なわれている事が、静岡新聞で紹介されていました。
 約40トンの木造2階建て住宅を、2週間ほどかけて約200メートル先まで移動させるそうです。
 住宅の下にレールと車輪を取り付け、枕木の上に置かれた両端2本のレールの上をワイヤで引っ張りながら1分間に3メートルの速さでゆっくりと移動させた。
 住宅内の荷物の搬出は必要なく、そのまま移動できるため、移動中でも室内で料理をする居住者もいるという。

 
そんな「引き家」作業で思い出されるのが、第10話「ニューヨークの恐怖」の災害現場となるエンパイア・ステートビルの移動作業です。原子力エンジンを搭載した巨大移動マシーンですが、地盤の緩みにより倒壊してしまいます。
 「僕たちの好きなサンダーバード 全エピソード完全ガイド(宝島社)」によれば、エンパイアビルも200メートル移動する予定だったそうです。この巨大なマシーンや移動用のレールなどの設置スペースを考えると、エンパイアビル以外にもかなりの建物が解体されたか、移動させられたのではないでしょうか。それほどの価値のある事業なのか疑問が浮かびます。いくらニューヨークの象徴でも、近代化や省エネなどの総合的なコスト面からは、建て直したほうが良さそうです。

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2009年6月23日 (火)

少年ブーム

Photo_2  図書館で「少年ブーム 昭和レトロの流行りもの(串間 務/晶文社)」を借りました。
 プロ野球から、なめねこ、切手ブームにミニ四駆、キンケシにルービックキューブなどなど、ありとあらゆる流行ものを検証した一冊です。
 当然のようにサンダーバードに関するページもありました。この中で、「キャプテン・スカーレット」プラモデルの不振について、イマイ科学(平成14年廃業)の2代目社長は敗因を”人道主義”に求めると書かれていました。以下、抜粋させていただきます。
 「なぜ売れなかったか。サンダーバードは人命救助なんです。近代メカを使って、危機一髪で人を助ける。スリルと、メカニックさがある。一般の家庭の茶の間で誰にも反対されないでテレビを見られるということも、僕はサンダーバードがヒットした最大の原因だと思います。逆に『キャプテン・スカーレット』というのは、光線銃で人を殺してしまうんです。」

 殺し合いではなく人命救助がテーマである事は、40年以上もサンダーバードが愛され続ける大きな要因であることに間違いありません。

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2009年6月22日 (月)

日本プラモデル50年史 1958-2008

Photo  図書館で「日本プラモデル50年史 1958-2008(日本プラモデル工業協同組合/文藝春秋企画出版部)」を借りました。
 プラモデルの完成品や箱絵の図録集のようなものを想像していたのですが、”50年の歴史を包括したクロニクル”と呼ぶに相応しいものでした。
 日本のプラモデル黎明期から、黄金期、オイルショック、ホビーの多様化と衰退、次の50年へ向けての取り組みなど、プラモデルファンにとって実に読み応えのある一冊です。
 サンダーバード関連の記述も当然ありましたので、興味のある方はご一読をお勧めします。
・第3章「ブーム到来 第1次黄金時代」キャラクターモデル誕生(86ページ)
・第5章「混迷、淘汰、そして新しい勢力分布」サンダーバードの大ヒットと今井科学の倒産(133~135ページ)
・コラム 私とプラモデル⑥「イマイのプラモデルを愛し続けて50年」モデラーズクラブ アキレス・ガルバ代表 森高哲司(278~279ページ)

 この他にも、プラモデルの商標権問題、近年の食玩ブーム、彩色済み完成品の流行、「もの作りのよろこび」を発信する取り組みなど興味深い内容ばかりでした。
 意外にも今回一番興味を持って読んだのがガンプラに関する記述でした。これまでガンダムやガンプラには全く関心が無かったのですが、20ページ近くに亘って記されたその30年の歴史を読み、プラモ業界に与えた功績の大きさを知りました。
 これだけの内容に加えて、特別付録として「日本模型新聞にみる昭和プラモデル全リスト」のCD-ROMまで付いています。大型本ですし全ページカラー印刷ですので、かなり値が張るものと思っていましたが、本体4800円+税と、予想よりもお値打ち価格でした。書店で見かけたら買ってしまいそうです。

 日本のプラモデルの次の50年に、サンダーバードのプラモデルが何らかの発展を遂げる事を願っています。

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2009年6月21日 (日)

サンダーバードとスタートレック

Photo  ”宇宙、それは人類に残された最後のフロンティア”で始まる「宇宙大作戦」は、子供の頃によく観た番組です。
 カーク船長やミスター・スポック、ドクター・マッコイ、スコット(チャーリー)、チェコフ、ミスター・カトー(スールー)、それにウフーラ通信士。オリジナルのメンバーが登場してこそ、小生にとってのスタートレックなのです。
 ですから、以降の新シリーズには全く関心が無く、映画版も第6作「スタートレックⅥ 未知の世界(1991年 ニコラス・メイヤー監督)」までが限界です。
 今回、映画化としては第11作目の「スター・トレック(2009年 J.J.エイブラムス監督)」を観ました。エンタープライズ号の処女航海という、オリジナル版のスタート前の世界を描いたものですが、トレッキーでは無い小生にも大変満足できる作品でした。
 オリジナルメンバーとしてはミスター・スポック役のレナード・ニモイ氏のみが登場しますが、若きメンバーを演じる面々がまた実にしっくりとくる役者さん達でした。この若きクルー達が5年間の調査飛行を続けるうちに、オリジナルメンバーのように成長していくのだろうと感じられるのでした。
 パンフレットには「誰にでもアピールできるような映画を目指しているとはいえ、長年のファンも満足させ、シリーズに対する彼らの知識に報いる形もとりたいと思いました。ストーリーの性質や構造に、以前に作られたものをすべて入れ込むことが重要でした。」とあり、ファンを重視して製作された事が伝わってきます。
 エイブラムス監督は「小学生のころ、友人に見せてもらったんだが、その面白さが判らなかった。僕はむしろ「スター・ウォーズ(77~)にハマッたクチだよ」とインタビューに答えながらも、「このシリーズの生みの親、ジーン・ロッデンベリーが育み続けたスピリットをしっかりくみ取り、それにインスパイアされながらも自分たちの映画を作る、ということだ。」と製作意図を述べています。その努力は見事に報われ、長年のファンも満足する仕上がりとなっています。実に羨ましい限りです。

 「サンダーバード実写版(2004年 ジョナサン・フレイクス監督)」も、同様にオリジナル版の序章的な位置づけで製作されたものですが、「60年代のシリーズに経緯を払う一方、新鮮で新しいビジョンをスクリーンにもたらそうと心を砕いた」結果、ファンの期待を踏みにじる悲惨な作品になってしまいました。
 TVシリーズとの違いという問いは、この映画に必ずついてまわる質問だろう。この質問にフレイクスはこう答える。「僕らは、(「サンダーバード」の生みの親である)ジェリー・アンダーソンが生んだものすべてを敬い、オマージュを捧げる。そして新しいファンには、すばらしいキャラクター、俳優、メカ、ロケーションをすんなり受け入れてもらえることを祈っている。」と、パンフレットにあります。
 小生にはフレイクス監督の祈りは勿論通じません。今回の「スター・トレック」のような取り組みを少しでも行なってくれていたら、結果は変わっていたのではないでしょうか。

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2009年6月20日 (土)

ミンミン22歳

Photo  6月20日はミンミンの誕生日です。例によって「公式ガイド サンダーバード大百科(宝島社)」より引用させていただきます。

 2043年6月20日生まれのミンミンはトレーシー家の忠実な召使いの娘であり、意外にも彼らの第一の敵フッドの姪でもある。アメリカとヨーロッパで彼女が受けた教育の費用は、彼女の父の忠実な勤めへの感謝のしるしとして、ジェフ・トレーシーが負担した。彼女は高等数学、高等応用科学理論、工学の学位を取得後、国際救助隊に参加、ブレインズを補佐して、サンダーバード全号のメンテナンスを担当している。
 資格を持ったパイロットでもあるミンミンの仕事以外での主な興味にはポップ・ミュージック、水上スキー、水泳、自分の服のデザインなどがある。彼女は大好きなアランとの陽気な恋愛関係を楽しんでいる。彼女の名前「ティン=ティン」はマレーシアの言葉で「甘い」という意味である。

 ジェフが教育の費用を負担したという設定で思い出されるのが、「麗しのサブリナ(1954年 ビリー・ワイルダー監督)」です。魅力的な娘に成長したサブリナを巡る恋愛映画ですが、サンダーバードでも使用人の娘という関係を超えてアランとの恋愛を楽しむミンミンです。
 そのような類似点から、ミンミンのキャラクター設定の下地に「麗しのサブリナ」があったのではないかと妄想する雷おやじです。

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2009年6月15日 (月)

サンダーバード実写版

Photo_2  先日、「サンダーバード実写版(ジョナサン・フレイクス監督 2004年)」の中古DVDを購入しました。
 クラッシック版のファンにとっては、期待を大きく裏切る実写化作品だったのはご記憶のことと思います。

 劇場鑑賞時のメモを抜粋します。(駄文で、しかも長文です。ご容赦ください。)
2004年8月18日(1回目鑑賞時)
 何と評したらよいものか?? 監督が新スタトレシリーズのライカー副長兼、スタトレ劇場版の監督でもあるジョナサン・フレイクスというのに一抹の不安があったのは事実。そもそもこの監督、DVDで観るまでオリジナルのサンダーバードの存在を知らなかったと言うほどの御仁です。DVDを観て家族共々はまったとパンフに書いてありますが、このような人に監督をさせること自体が無謀に思えます。
 主要メカは概ね受け入れやすいデザイン。1号は現代的にかっこよくなっています。2号の変更はぎりぎり許容範囲か。3号はTV版と殆ど同じでストレス無し。4号の大幅変更はクラッシック版の面影も無く、何とも言い難い。一番違和感があるのが5号。雰囲気が変わりすぎのうえ、フッドのミサイルで外周のループが破壊されて形無しです。
 最悪なのはレスキューメカたち。モールは現代のトンネル掘削機みたいなのはわかるとしても、TV版でも人気があるファイヤーフライが、ただのブルドーザーになっているのは残念です。しかもティンティンが消火液を悪人に浴びせかけて、子供のおもちゃになっています。サンダーライザーは実写版のニューメカですが、なんだかTV版のポセイドン(「魅惑のメロディ」に登場するアメリカの秘密兵器で、最後まで詳細が明らかにされなかった兵器。)に似ています。
 オープニングから安っぽいアニメ仕立てで、映画全体の雰囲気も子供向け映画です。末っ子アランや仲間の子供の成長エピソードが中心で、まわりの大人たちは脇役です。ジェフやトレイシー兄弟も殆ど活躍の場面なしで、5号に閉じ込められて酸欠で失神して漂っているくらいですから。
 前半の油田のレスキューシーンが唯一のカタルシス。1号と2号のコンビネーションもばっちりです。あの線で進めて欲しかったですね。もし次回作があるならば、今度こそレスキューシーン満載でお願いしたいけれど、今作が当たらないと次回作の話も無いでしょう。
 悪役がまた、情けない連中ばかりです。フッド役のベン・キングズレーは、いい役者なんだけど、ちょっと今回は外してる感じ。TV版のフッドのような悪さが出ていません。何だか善良さが顔に出てしまって雰囲気が違いすぎます。一匹狼的な存在のフッドなのに(TV版では部下を使っても直接一緒に行動はしていなかったはず。)、頼りにならない部下と行動を共にしている。女の部下は何であんなに不細工な設定にしたのでしょうか? ペネロープと対比させる為かもしれません。
 TV版ペネロープは英国の上流階級という感じが全面に出ていて、おっとりした雰囲気が面白かったですが、新ペネロープは、パーカーと共にアクション全開で悪人と戦っちゃいます。パーカーの錠前破りの腕はオリジナルを踏襲しています。ペネロープ号が今回はフォード製で、全体が丸みを帯びたデザインに一新されました。ラジエターグリルのデザインは、もうちょっと格好よく出来なかったのでしょうか。あれでかなり安っぽく見えてしまいます。
 TV版ではTB機を写真に撮られるのをかなり警戒していましたが、本作ではTV中継で全世界に紹介されてます。あれだけ派手な事をするのですから、隠そうとするほうが無理ですが。
 ティンティンとペネロープの関係は、TV版ではちょっと微妙なバランスだったけれど、こちらは年齢差が結構あって、1号で出動の時など手を繋ぐほどの仲良しぶり。
 ティンティンがアランの次に大活躍しますが、何と言ってもフッド同様に超能力まで備わっているのには苦笑するしかありません。TV版の作品世界はどうでもいいようです。スーパーメカで科学万能の世界に警鐘を鳴らしていたTV版とは打って変わって、超能力者が二人も出てくるのですから。あの超能力がフッドの不気味さを醸し出していたのに、ティンティンまでそんな能力があってはいけません。あれはフッドの専売特許にして欲しいものです。
 ブレインズはいつの間に子供が出来たのでしょうか。妻というか子供のお母さんが出てきませんし。奥さんも天才だったのでしょうか。息子もしっかり血を受け継いでるようです。 それにしてもブレインズのどもりかた、もうちょっとうまく演出できなかったのでしょうか。あれではブレインズをバカにしているようです。
 ビル・パクストンのジェフは、まあまあでしょう。2号を操縦してレスキューにも出動しています。スコットが一番ハンサムかもしれません。とにかく今回はトレイシー兄弟がレスキューで活躍するシーンが殆ど無いのが残念です。
 各TBの操縦室はなかなか良い感じに仕上がってます。TV版よりも、操縦室らしさが出ています。レスキューメカを除くTBメカの仕上がり具合に比べて、ストーリーのお粗末さが残念です。
 最後にジェフが「直ちに出動します大統領」と返事をしていますが、人命救助が最大の目的であるはずの国際救助隊が、何やらアメリカの国家機関のひとつのような位置づけにもなりかねません。ジェフは莫大な費用を個人負担しているのに、国家の手先になっているように見えてしまいます。
 オリジナルファンとしては実写版1作目への評価は大変低いものにならざるをえません。もっとファンの期待に応えて欲しいものです。
 捕まったフッドたちが乗っていた潜水艦はどうなったのでしょうか。(トレイシー家が接収して、TB6号にするのはどうでしょう。)
 ラストクレジットにシルビア・アンダーソンへの謝辞が出ていました。キャラクター創作者としての位置づけでしょうが、ジェリー・アンダーソンのほうはどうかといいますと、特に無かったような気がします。いつも思うのですが、オリジナル版への貢献度はジェリーの方が遙かに高いと思います。二人が書いたそれぞれの自伝本を読むと、書かれていることの差に驚かされます。ジェリーは素晴らしい作品を世に送り続けましたが、商売上手ではなかった感じがします。

2004年9月2日(2回目鑑賞時)
 前売り券をコンビニで買った時、勢い余って2枚買ってしまったのでまた観てしまいました。二回目なのでさほどストレスにはなりませんでした。これはこれで有りなのかもしれません。もう少し何とかならなかったかという不満は残りますが。

 そして今回あらためてDVDで観直したところ、クラッシック版と比較しなければそこそこ鑑賞に堪えうる映画でした。ウィキペディアによれば、制作費5700万ドルに対して興行収入は半分の2828万ドルと不振に終わっています。これでは次回作を望めるはずもありません。まあ、そのおかげでファンの神経を逆なでする実写版を観なくて済むのですが。

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2009年6月 7日 (日)

ディアゴスティーニ

Eagostini  先日、ディアゴスティーニの「東宝特撮映画 DVDコレクション」創刊号を購入しました。付属のDVDは「ゴジラ(1954年 本多猪四郎監督)」です。
 ゴジラの第一作ですが、小生は初めて観ました。子供の頃は殆ど劇場で映画を観なかったので、怪獣映画とも縁がありませんでした。怪獣ものはTVの「ウルトラQ」から「帰ってきたウルトラマン」までで卒業しましたので、ゴジラやモスラにもあまり興味が沸きません。
 そんな訳で初代ゴジラを初めて観たのですが、なかなか見ごたえのある作品でした。ゴジラそのものよりも、戦争に敗れてからまだ9年しか経っていない日本が、想像以上に復興している様子に驚きました。空襲で焼け野原になったはずの東京にビルが立ち並び、コンビナートが林立し、船上でダンスパーティーを開いています。小生の認識が間違っていたのですが、それにしても日本人の底力は凄いものです。
 そんな東京をゴジラが破壊しつくすさまは、当時世界を覆っていた核戦争の恐怖を表しているようです。ゴジラの出現の原因が水爆実験によるものとされているのも、核実験反対、反戦の思想を強く訴えています。これが映画「ゴジラ」を名作として名を残すものにしているのでしょう。
 現在の目からすれば特撮場面は見劣りしますが、1954年という時代を考えれば十分な水準でしょう。(セイバー戦闘機のミサイルがワイヤーまる見えのロケット花火なのは残念ですが...。)
 役者さんの中では、やはり志村喬さんが存在感抜群ですね。主役の若い二人は演技が初々しいと言いますか、まだまだこれからという感じでした。威勢の良い女性議員を菅井きんさんが演じているのが印象に残ります。

 さて、このDVDコレクションは静岡県先行発売なのだそうです。発行日が6月23日となっているので疑問に思っていましたが、先行発売とは全然知りませんでした。全55作品が予定されていますが、前述の通り怪獣ものにはあまり興味がありませんので、第4号(7月7日発売予定)の「日本沈没(昭和48年公開)」あたりを買ってみようと思います。創刊号は特別価格の990円でしたが、通常価格の1990円は東宝映画のDVD価格としては高いのか安いのか小生にはよく判りません。付属の冊子の内容はあまり深いものではありませんが、概要を理解するのには役立ちそうです。

 ディアゴスティーニは、いろいろなジャンルのコレクション冊子を出しています。サンダーバードファンとしては、このイラストのような「フィギュアコレクション」シリーズか「DVDコレクション」シリーズを出して頂ければ全巻購入間違い無しです。フィギュアシリーズでしたら、お値段は創刊号特別定価490円、通常価格980円でどうでしょうか? TV版32作品+劇場版2作品の全34巻で、よろしくご検討くださーい!!

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2009年6月 1日 (月)

パーカー

Parker  サンダーバードで最もコミカルなキャラクターと言えば、パーカーをおいて他にありません。5月30日はパーカーの誕生日でした。遅ればせながら、お祝いを兼ねてプロフィールを紹介したいと思います。

 2013年5月30日生まれのアロイシャス・パーカーは、何世紀にも渡って英国貴族に仕えてきたロンドンの忠実で歴史ある召使の家系の末裔である。しかしながら、家族の伝統にならった執事としての雇われ先を見つけられず、彼はロンドンの暗黒街の様々な悪党たちと付き合うようになり、その商売の専門的知識を教えられた。新しい友人たちには「ノージー(デカ鼻)」という名前で知られ、パーカーはすぐに世界でも最も腕利きの金庫破りと忍び込みの名人のひとりという評判を得たが、その評判がパークムーア・スクラブス刑務所にしばらく入れられる結果も招いた。
 釈放後の彼はまともな生き方をしようとするが、すぐに元の暮らしに戻り、ある石油王の金庫の中身を失敬しようとしていたときにレディ・ペネロープ・クレイトン=ワードに捕らえられた。ペネロープはパーカーの優れた能力のことを耳にして、彼女の諜報活動の手伝いをしないかと持ちかけ、彼をクレイトン=ワード邸の執事兼ロールズ・ロイスFAB1号の運転手として雇った。
 現在52歳の彼は、国際救助隊のために多くの危険な仕事に従事するレディ・ペネロープの忠実で不可欠な助手であり続けている。

 「公式ガイド サンダーバード大百科(宝島社)」より引用

 ペネロープがまだヨーロッパでFAB諜報員として活躍している時期、彼女は自分の仕事に必要な、錠前を自由に開けられるエキスパートを捜していた。そして、ついに彼女は望みの人物を知ることとなる。彼は世評によれば、世界で最も優れた金庫破りであり、自らの仕事に忠実であり、優秀なメカニック・マンでもあった。暗黒街の仲間は、彼を「ノーズ(鼻)」と呼んでいた。それがパーカーだった。数時間の交渉の中、パーカーはこの冒険と危険を愛する貴族のレディに強く惹かれ、いつしか生涯の献身を誓っていた。長時間の教育を経て、教養を身に付けたパーカーは、ペネロープの執事兼運転手として、国際救助隊の一員になった今も、彼女を助けて活躍を続けている。
 「ファンタスティック コレクション スペシャル サンダーバード アルバム(朝日ソノラマ)」より引用
 電子工学を学んだ彼は、ホバークラフト装置の特許を取得した電子メカの天才で、電子金庫の開錠も彼にとっては朝飯前なのである。(同上より引用)

 ペネロピーの忠実なる執事で、ロールス・ロイスの運転手。ノーズィ(鼻)というあだ名の彼は、元イギリスきっての金庫破りの名人で、刑務所に服役していたことも。彼の言葉は、Hの発音が欠落する典型的なコックニー訛りで、たとえば「ホーム」が「オウム」となる。これはボウ・ベルズ、すなわちロンドン旧市街地区の出身であることを表している。
 
「サンダーバードと国際救助隊(モデルアート8月号臨時増刊)」より引用

 悪事から足を洗い教養を身に付け、英国でも有数の富と美貌を兼ね備えたペネロープ嬢と共に諜報活動に従事し、時には任務のために金庫破りも楽しめる(?)という、何とも素晴らしい人生を歩むパーカーです。
 ペネロープ嬢とパーカーのコンビの存在は、サンダーバードを単なる救助話に終らせず、物語の奥行きを広げるのに大きく役立っているのではないでしょうか。

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