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2009年12月31日 (木)

モー大晦日

Photo 今年最初の記事で、こんな妄想をご披露しました。

・完全版サンダーバード全記録集の続刊として、第7巻「劇場版サンダーバード」と第8巻「サンダーバード6号」が集英社から発売される。
・イマイのサンダーバードプラモデルの金型が発見され、アオシマから手頃なお値段で再販される。
・イマイの担当者が電車内で紛失した、小松崎画伯のサンダーバード2号箱絵がJRの倉庫で奇跡的に発見される。
・NHKでサンダーバードが再放送され、ブームが再燃する。
・サンダーバード製作当時のエピソードが満載のサンダーバード関連本とDVDが発売される。
・ブームが再燃し、各地でサンダーバードモダン展が開催される。
・コナミから、SFムービーセレクションのペネロープやパーカーと同スケールで、サンダーバードキャラクターの食玩フィギュアが発売される。
・タカラから1/144レスキューメカコレクションのPOD3~POD6が発売される。
・タカラから1/144のTB2号、4号に続き、TB1号、3号、5号が発売される。
・タカラからスコットとヴァージルに続き、ミクロマンのサンダーバード主要キャラクターが発売される。
・アオシマから1/350のスカイトラスト号が発売される。(同スケールの空港消防車付属)
・雷おやじが「サンダーバード秘密基地」のプラモデルを完成させる.....。

 妄想は実現しませんでしたが、エフトイズのサンダーバードメカニック・コレクションが発売され、年末には徳間書店の大人のプラモランドでTB2号が復刻されるなど、ファンにとって良き年だったと思います。

 当ブログにお越し下さった皆様、コメントをいただいた皆様、本当にありがとうございました。来年もよろしくお願いします。

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2009年12月29日 (火)

来年7月

Maikujeff  来年のことを言うと鬼が笑うと言いますが、先日の静岡新聞にガンダムの等身大立像が、来年7月にJR東静岡駅北口の市有地に展示されると報じられていました。
 「ホビーのまち」静岡市がバンダイに働き掛け、誘致にこぎつけたそうです。ガンプラ生産拠点の「バンダイホビーセンター」も近く、ガンプラ誕生30周年のイベントが検討されているそうです。
 お台場の展示には415万人も訪れたそうです。前回は東京まで足を運べなかった関西のファンも、少し西寄りになって観に来易くなります。

 東静岡駅と言えば、外観が船を連想させるイベント施設”グランシップ”があります。2004年にサンダーバード・モダン展が開催されたのもこの場所です。
 小生が観に行った4月25日には、偶然にも池田憲章氏と伊藤秀明氏のトークイベントが開催されていました。饒舌な池田さんとマニアックな感じの伊藤さんが、サンダーバードを熱く語っていました。池田さんが新幹線の車窓からグランシップを見たとき、ゼロエックス号の格納庫を連想しましたと、静岡のTBファンを喜ばせていました。
 小生の前の席に座っていた若いお母さんと少年を見て、サンダーバードが今もファンを産み続けていることの喜びを感じたものです。

 ガンダムのイベントも結構ですが、内容をパワーアップしたサンダーバード・モダン展をまたやって欲しいですね。

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2009年12月28日 (月)

南極料理人

Photo  今月初めに映画「南極料理人(沖田修一監督/2009年)」を鑑賞し、非常に面白かったので、原作の「面白南極料理人(西村 淳/新潮文庫)」、「面白南極料理人 笑う食卓(西村 淳/新潮文庫)」を読みました。
 1997年、南極の沿岸部にある昭和基地から約1000kmも離れ、富士山よりも高い3800mの標高に位置し、平均気温マイナス54℃のドームふじ基地で越冬する8人の観測隊員のお話です。
 映画「ホワイトアウト(ドミニク・セナ監督)」の舞台であるアメリカのアムンゼン・スコット基地は、南極点付近に位置していますが、連日輸送機で物資を運ぶ資金力と機動力、物量作戦で快適な観測生活を営んでいるようです。
 それに比べてこの映画のドームふじ基地は凄い落差を感じさせる代物でした。かの映画では、ケイト・ベッキンセール嬢が広々とした個室でシャワーを浴びる場面がありました。それに対してドームふじ基地の水は、全員が毎日苦労して造水槽に投入した雪を、発電機の熱で溶かした貴重なものです。節水のためには”ハリウッドシャワー”などとても出来ません。サボり癖のある隊員が造水も手伝わず、みんなが外で働いている隙にお湯を使い放題でシャワーを浴びているのを見つかって大騒動になる場面は笑えます。
 各隊員が就寝する個室も僅か2畳のスペースで、原作本によれば一番奥の部屋だった西村氏は、就寝中に酸欠で苦しくなり調理場で寝ることが多かったとか。アムンゼン・スコット基地の部屋を見たら卒倒しそうです。
 逃げ場の無い南極の奥地で、1年間もおっさん同士が寄り集まって生活するのは、かなりのストレスだと思います。よくやっていけたものと感心しますが、映画ではこの人たち本当に観測隊員なのかしらんと思うほど遊んでばかりいます。そのような場面ばかりピックアップしてあるとは思いますが、それにしても日本の南極観測は大丈夫か?と誤解しそうです。連日の酒盛り、機会あるごとにパーティーを開催、雪原で野球、体力が有り余っているドクターは裸で自転車走など、どのエピソードも笑えます。
 映画では堺 雅人さんが主人公の西村料理人を演じています。この人だけがまともなキャラクターで、ほかの7人はしょーも無いオヤジ(青年もいますが。)連中ですが、原作本を読んで驚きました。この西村氏が一番ぶっ飛んでいる人物じゃないですか。
 共演者もいい味出してます。西村氏の目を盗んでこっそり夜食にラーメンを食べていたタイチョー(きたろう)が、ついにラーメンが底を尽き、もうラーメンを食べる事が出来ないと知ったときの涙ながらの台詞(「西村くん、僕の体はね、ラーメンで出来ているんだよ....。」)には大笑いしそうになりました。雪氷学者の本さんを演じた生瀬勝久さんは、「20世紀少年」「ヤッターマン」「サイドウェイズ」と、どんなキャラクターでも演じてしまう人です。
 出てくる料理がまた、本当に南極の奥地でこんな料理をつくっていたのかと思うほど、美味しそうな物ばかりです。伊勢海老のエビフライは迫力満点でしたが、かん水の代用にベーキングパウダーを使用したラーメンが一番おいしそうでした。

 この「南極料理人」、原作本にサンダーバードがちょっとだけ登場します。燃料庫にある軽油の在庫が残り僅かとなり、建物から150m離れた備蓄場所から運び込むのに使用したい雪上車が、越冬前の準備漏れにより使用不能状態だったことから、危機的状況に陥ってしまった時のこと。
 「サンダーバードを呼んでそりを引っ張ってもらう」と私が提案した寒い冗談は、白い目と冷たい視線の嵐を浴びて笑いを誘うこともなく寂しく撤退。
 
この西村氏、シドニーで「サインしてやるべ」と話しかけてきた男が、「マトリックス」を撮影中のキアヌー・リーヴスと知らずに「ノーサンキュー」と断ったそうで、どこまでも面白い人物です。

 さて、サンダーバードで料理人と言えばキラノ氏です。トレーシーファミリーの胃袋を満たすだけでなく、ハウスキーピングもこなしている事でしょう。一人では大変ですから、オートメーション化されている部分もあるのかもしれません。

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2009年12月24日 (木)

MERRY CHRISTMAS

Photo  第31話「すばらしいクリスマスプレゼント」で、キラノがデコレーションするクリスマス・ケーキです。こんなシンプルなケーキもいいですね。
 今年の我が家のケーキは、カミさんと子供による手作りケーキでした。デコレーションはお世辞にも綺麗とはいえませんが、ウコッケイの卵を使ったせいか味は上出来でした。
 
 さてキラノがケーキを作っている日は、卓上カレンダーから12月22日のTHU(木曜日)と判ります。万年カレンダーのサイトで確認したところ、2065年の12月22日は火曜日ですし、国際救助隊創設後で一番近いのは2067年12月22日の木曜日でした。
 2026年の設定の場合、一番近いのは2033年12月22日の木曜日となってしまいます。スタッフの勘違いなのか、お遊びなのか判りませんが、何はともあれメリークリスマス!
 

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2009年12月23日 (水)

不毛事態?

Sh530739  先日、何気なく生え際付近に手をやった時、愕然としてしまいました。当然そこにあるべき感触が無かったからです。それは.....髪の毛でした。歳を重ねる毎に生え際が後退してくるのは感じていましたが、だいぶ進行しているようです。
 自分の腕(指?)が覚えている生え際の位置と、現実の位置が違っているのを知った時の驚きは、なかなか凄いものがありました。「一本たりとも退くなー!」と司令官(小生)が叫んでも、自然の計らいに逆らえるはずもありません。
 TVで育毛剤のCMを目にしますが、小生もいよいよお世話になる歳になったようです。ドラッグストアーの育毛剤コーナーを見ますと、色々な製品が並んでいました。”ミノキシジル5倍配合”と、いかにも効果がありそうで試してみたい気持ちが湧きました。この育毛剤は薬剤師に相談する必要があるそうで、陳列棚に問診票がありました。
 結論から言えば、生え際の薄毛には効果が期待できないようです。インターネットでミノキシジルについて検索したところ、やはり生え際の後退には効果が期待できないようですし、何らかの副作用もあるそうです。洗髪の方法や、早めに寝て毛髪に栄養が行くようにするなど、生活習慣に注意することも書かれていました。
 小生の額がどれだけ広がったとしても、この世で気にするのは小生ただ一人だけですから、生活習慣を見直しつつ自然に任せようと思います。

Fuddoseisou  ブレインズの額レベルで留まれば幸いですが、この人の頭は寒そうですね。

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2009年12月22日 (火)

大人のプラモランド 復刻 サンダーバード2号

Photo  今日、本屋さんから「大人のプラモランドVol.0 復刻 今井科学版サンダーバード2号(徳間書店)」入荷の連絡がありました。
 お店が閉まるまでに行けそうもなかったので、カミさんに頼んで取りに行ってもらいました。本の名前を敢えて伝えなかったので、書店で目にした時のカミさんの驚く顔(あきれた顔?)を見てみたかったところです。
 12月10日の発売予定が19日に変更となり、どうなってしまうのか心配でしたし、19日以降は近隣の書店を探しましたが全然見当たりませんでした。ようやく入手できましたが、待った甲斐がありました。
 ブックレットの”はじめに”で「COMICリュウ編集長」大野修一氏が、駄菓子屋・本屋・プラモ屋こそが(当時の男の子たちの)三種の聖地と記していますが、小生も全く同感です。小さな文房具屋さんにも、よくプラモデルを買いに行ったことが思い出されました。
 付属のブックレットは、デアゴスティーニの「東宝特撮映画DVDコレクション」のレベルを想定していたのですが、小生としては予想以上に満足できる内容でした。「サンダーバード2号の作り方 中級編」も、初級以下の小生には有り難いものです。跳ね上げ式の脚は赤いイメージがありますが、作例の金色もなかなか良い感じです。
 手に入れる前は、子供の頃のように素組みでヤスリ掛けもせずに、チューブ入りセメダイン(復刻プラモには入っていませんが)で接着、無塗装で作ってみるのも良いかと思っていましたが、ちょっと勿体無いですね。当時のゼンマイが復刻できなかったそうで、コロ走行となっています。ゼンマイまで復刻していたら、もっと値段が高くなっていたでしょう。ジャンク品のジェットブルドーザーあたりのゼンマイを移植できるかもしれません。
 とにかく楽しめる1冊です。昭和世代のおじさんたちへの、徳間書店からの”すばらしいクリスマスプレゼント”でした。Vol.0で終わることなく、サンダーバードに限らずどんどん復刻していただきたいものです。
 

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2009年12月20日 (日)

地球防衛軍

Photo  東宝特撮映画DVDコレクションNO.11「地球防衛軍」を購入しました。
 このデアゴスティーニのDVDは静岡県先行発売ですが、当初隔週発売のはずたったものが、「誠に勝手ながら、本誌はしばらくの間、月1回(毎週第3火曜日)の発売とさせていただきます。」となってしまいました。
 静岡県外での発売が開始されたことから、足並みを揃える目的があるのかもしれません。デアゴスティーニのサイトを見たところ、発売された作品の順番が静岡県と異なっていました。何らかの思惑があるのでしょう。
 小生としては怪獣映画は遠慮して、「宇宙大戦争(1959年)」、「世界大戦争(1961年)」、「妖星ゴラス(1962年)」、「緯度0大作戦(1968年)」、「惑星大戦争(1977年)」の発売を心待ちにしています。

 「地球防衛軍(1957年)」ですが、α号、β号、マーカライト・ファープなどの超兵器が小松崎茂さんの作品に似ていると思い、添付の解説書に目を通したところ、やはり小松崎氏がコンセプトデザインを手掛けていました。絵物語の世界観が実写映像化されている感じです。
 侵略者ミステリアンの要求内容が富士山麓の半径3kmの土地と地球人女性との結婚とあって、いささか拍子抜けするほどでした。世界各国に”ミステリアンドーム”が出現し、地球規模の戦いになると思っていましたが、タイトルに負けている感じです。あれほどの技術を有しているのですから、もっと一方的に侵略行為に走っても良さそうですが、自分達からは攻撃せず”専守防衛”というミステリアンの設定が面白いです。(その後、半径100kmの領有を一方的に主張したり、空飛ぶ円盤で女性を拉致しますが...。)
 今の目からすれば、ミステリアンの衣装やヘルメット姿も、TV番組の○○レンジャーの雰囲気で、いささか滑稽に見えます。終盤にドーム基地が破壊され、倒れたミステリアンの壊れたヘルメットから見える、焼けただれた死に顔が日本人そのものなのは、何かを暗示しているのでしょうか?
 ミステリアンの襲来から、ごく僅かな時間で超兵器を製造する人類の技術の高さには、目を瞠るものがあります。マーカライト・ファープは、敵の光線を跳ね返しつつ攻撃するという機能がありますが、α号やβ号に必然性があったのかいささか疑問が残ります。
 東宝特撮映画に欠かせないのがパラボラ型兵器ですが、このマーカライト・ファープが直径200mもあるとは知りませんでした。打ち上げるロケットが1000m級のサイズと解説書にありましたが、何ともスケールが大きい話です。
 ロボット怪獣モゲラは子供の頃に知っていましたが、この映画のキャラクターだったとは知りませんでした。後半の戦いで、2体目のモゲラが倒れてきたマーカライト・ファープに押しつぶされてもがく場面がおちゃめでした。

 サンダーバードでパラボラ・メカと言えば、第3話「ロケット”太陽号”の危機」の電波放射車ですが、大きなパラボラは第30話「太陽反射鏡の恐怖」に登場する、モンテビアンコの太陽開発ステーションです。マグネットで吊り上げる際のTB2号との比較から、直径20mほどでしょうか?

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2009年12月13日 (日)

ホワイトアウト

Photo  11月初旬に、映画「ホワイトアウト(ドミニク・セナ監督)」を観ました。ホワイトアウトと言えば、真保裕一さんの小説や黒部ダムで撮影された邦画を連想しますが、こちらは南極が舞台です。
 アメリカが1956年に南極点付近に建設した「アムンゼン・スコット基地」の連邦保安官を、ケイト・ベッキンセールが演じています。窃盗や酔っ払いなどの軽微な犯罪しか起きないとは思いますが、南極の観測基地に連邦保安官が常駐している事に驚かされます。日本の昭和基地にも警察官がいるのでしょうか?
 数十年前に墜落したロシア機の積荷をめぐるサスペンス映画でしたが、予告編の雰囲気や、ヴァンパイア役でお馴染みのケイト・ベッキンセール主演ですし、南極を舞台とした映画とあって「遊星からの物体X(ジョン・カーペンター監督/1982年)」や「エイリアンVSプレデター(ポール・W・S・アンダーソン監督/2004年)」のようなエイリアンやモンスターが絡むお話かもしれないと思っていました。

 南極点付近に観測基地を建設してしまう事自体が凄い話です。(氷が移動するので、だんだん南極点に近づいているそうです。) 観測隊員の数も夏場が200人程度で、冬場はその半分ほどもいるそうです。これだけの人数を生活させるのに必要な物資は相当な量と思います。
 この映画のアムンゼン・スコット基地が、現実の基地を再現しているのかは判りませんが、日本の映画で観るような南極基地とは雲泥の差で、まるでリゾート地のホテルのような雰囲気でした。ケイト・ベッキンセール演じるステッコ保安官は、シャワールーム付きの広い個室が与えられています。映画の冒頭でシャワーを浴びる場面がありますが、南極とは思えない贅沢なお湯の使い方です。ウィキペディアによれば、アムンゼン・スコット基地ではジェット燃料使用の発電機を3台も使用しているとか。10月から2月は、毎日LC-130輸送機で資材を空輸するという、アメリカらしい物量作戦で国内と同様の生活レベルを維持しているようです。

 映画は十分堪能出来ましたし、リアルな寒さが伝わってくる映像にも納得が出来ます。(南極なのに吐く息が白くならない映画もありますから。) 犯人に追われて手袋無しに建物の外へ逃げたステッコ保安官が、冷たいドアノブを素手で握らざるを得なかったために負う傷が、事件を解決する糸口になります。この傷を手当する場面の痛々しさからも、南極の極寒さが伝わってきます。

 サンダーバードで防寒用の手袋と言えば、第3話「ロケット”太陽号”の危機」のアルコン山のヴァージルとブレインズです。電波放射車の中で、防寒着に暖かそうな帽子、首には手袋を下げています。雪山の寒さと、太陽の熱で焼けてしまいそうなサンダーバード3号の対比が見事なお話でした。

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2009年12月 5日 (土)

ARK OF SPACE

Photo  映画「2012」には、旧約聖書の「ノアの箱舟」のように人間だけではなく動物を運搬する場面があります。このとき小生は、小松崎茂画伯が昭和43年の少年マガジンに描いた「地球大脱出(未来版ノアの箱舟)」を連想しました。乗船を求める群集とそれを制する兵士の後ろを、巨大な宇宙船(ARK OF SPACE)に向かって斜路を進むさまざまな動物たち。背後には波に呑まれて沈みかかる客船も描かれています。

 小松崎氏の関連本の多くに、この箱舟の絵が載っていますが、先日図書館で借りた「図説ロケット(野田昌宏/河出書房新社)」を見て驚きました。小松崎氏の箱舟と全く同じ構図のSF雑誌の表紙絵が紹介されていたのでした。
 〈スタートリング・ストーリーズ〉1939年11月号/ハワード・V・ブラウン画/ジャック・ウィリアムスン「ユートピアの要塞」 原色で彩られたいかにも古めかしい形の宇宙船には、しっかりと「ARK OF SPACE」の文字があります。宇宙船に繋がる斜路や、宇宙船を支えている鉄構の形も同じですし、群がる群衆やそれを制止する軍隊の構図も全く同じです。背後には沈みかかっている客船も見えます。

 「岡田斗司夫の未来玩具(株式会社グリーンアロー出版社)」にも、この表紙絵が採り上げられていました。
 「スターリング・ストーリーズ」誌39年11月号。やがて来る地球最後の日、指導者たちは巨大なロケットを建造して、すべての動物をひとつがいずつ載せ、自分たちと一緒に脱出しようとした。気づく人も多いだろうけれど、60年代の「少年マガジン」などのグラビアページは、だいたいこのようなSFパルプ雑誌がモトネタとなっているわけだね。手前で自動小銃を構えている兵士たちがリアル。

 
小松崎版は宇宙船がシャープに描かれて、全体に臨場感があります。モトネタ版は兵士が銃を発射していますし、血を流して倒れている人まで描かれていますが、少年誌という配慮なのか、小松崎版はそこまでの描写はされていません。
 小松崎氏の作品の中で、サンダーバード・プラモデルの原画以外で一番に気に入っているのが、この「箱舟」のイラストです。パルプ雑誌の表紙というモトネタがあったとしても、このイラストの魅力が褪せることはありません。

 その小松崎版の箱舟宇宙船を見るたびに思い出すのが、サンダーバード第14話「火星ロケットの危機」です。火星ロケットの尾翼のあたりが、小松崎氏の「ARK OF SPACE」号に似ていると思うのでした。

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2009年12月 2日 (水)

2012

Photo  映画「2012(ローランド・エメリッヒ監督)」を観ました。以下、映画をご覧になる予定の方はネタバレにご注意ください。
 エメリッヒ監督といえばディザスター・ムービーですが、今回も地球をめちゃくちゃにしてくれます。「大地震」「ポセイドン・アドベンチャー」「ボルケーノ」「ダンテズピーク」「ザ・コア」「ディープ・インパクト」「アルマゲドン」「デイ・アフター・トゥモロー」などなど、ありとあらゆる災害場面を集大成したような映画でした。
 ニコラス・ケイジ主演「ノウイング(アレックス・プロヤス監督)」の公開当時に「2012」の予告編を見たときは、現実の災害現場にいるような「ノウイング」の臨場感と異なり、崩壊するビル群をかいくぐってアクロバット飛行する小型機の場面に興ざめした記憶があります。
 ジョン・キューザック演じる主人公の一家が、各国政府が協力して極秘に建造した方舟目指して困難な旅をするのが物語の軸になっています。いくら撃たれても弾が当らないシュワちゃんならわかりますが、ごく普通の一般人があの危機を何度も生き延びられるとはとても思えません。(その点はやや興ざめしてしまうのですが、全体の評価を大きく下げるものではありません。)
 現実に地球規模で地殻の大変動や巨大津波、磁極の反転が起きるのが判ったとしたら、世界の指導者たちが取る方策はこの映画のようになるかもしれません。60数億人全員の命を救う事は到底困難ですし、種の保存ために限られた人数しか方舟に乗れないことは仕方がないでしょう。建造費を捻出するために、大富豪に乗船券を売るのも致し方ないことと思います。乗客全員がそのような大富豪という訳ではありませんし。
 ブラジルのキリスト像やバチカンが崩壊したり、犬を連れて方舟に乗り込むどこかの島国の女王陛下と、ホワイトハウスに残って世界に真実を伝える黒人大統領の対比など、一部の観客から反感を買いそうな場面がありました。
 ラストは「デイ・アフター・トゥモロー」のように希望が残された形で終わります。それでも、生き残った人々には多くの困難が待ち受けていることでしょう。資源も食料も底を尽くのは時間の問題です。あれだけの噴火があったのですから、世界中の火山から大気中に噴出した火山灰が地球を寒冷化させる恐れもあります。
 世界がひっくり返ってしまったのですから、国家元首も政治家も大金持ちも一般人も、生き残った人の全てが平等なはずです。国という意味さえありません。あるのは元アメリカ人だったり、元○○人だったということだけです。こんな状況になっても、人類は出身国同士の対立をしていくのでしょうか?

 さて、「2012」では建物すれすれに飛行機が飛ぶ場面が何度もあります。サンダーバードでは第13話「火星人の来襲」でフッドが操縦するセスナ機が故障し、黒幕X将軍の家に突っ込んでしまいます。フッド氏は大怪我もせずに済みますが、ジョン・キューザック演じる主人公並みの強運の持ち主と言えそうです。

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