« THE ハプスブルク | トップページ | ARK OF SPACE »

2009年12月 2日 (水)

2012

Photo  映画「2012(ローランド・エメリッヒ監督)」を観ました。以下、映画をご覧になる予定の方はネタバレにご注意ください。
 エメリッヒ監督といえばディザスター・ムービーですが、今回も地球をめちゃくちゃにしてくれます。「大地震」「ポセイドン・アドベンチャー」「ボルケーノ」「ダンテズピーク」「ザ・コア」「ディープ・インパクト」「アルマゲドン」「デイ・アフター・トゥモロー」などなど、ありとあらゆる災害場面を集大成したような映画でした。
 ニコラス・ケイジ主演「ノウイング(アレックス・プロヤス監督)」の公開当時に「2012」の予告編を見たときは、現実の災害現場にいるような「ノウイング」の臨場感と異なり、崩壊するビル群をかいくぐってアクロバット飛行する小型機の場面に興ざめした記憶があります。
 ジョン・キューザック演じる主人公の一家が、各国政府が協力して極秘に建造した方舟目指して困難な旅をするのが物語の軸になっています。いくら撃たれても弾が当らないシュワちゃんならわかりますが、ごく普通の一般人があの危機を何度も生き延びられるとはとても思えません。(その点はやや興ざめしてしまうのですが、全体の評価を大きく下げるものではありません。)
 現実に地球規模で地殻の大変動や巨大津波、磁極の反転が起きるのが判ったとしたら、世界の指導者たちが取る方策はこの映画のようになるかもしれません。60数億人全員の命を救う事は到底困難ですし、種の保存ために限られた人数しか方舟に乗れないことは仕方がないでしょう。建造費を捻出するために、大富豪に乗船券を売るのも致し方ないことと思います。乗客全員がそのような大富豪という訳ではありませんし。
 ブラジルのキリスト像やバチカンが崩壊したり、犬を連れて方舟に乗り込むどこかの島国の女王陛下と、ホワイトハウスに残って世界に真実を伝える黒人大統領の対比など、一部の観客から反感を買いそうな場面がありました。
 ラストは「デイ・アフター・トゥモロー」のように希望が残された形で終わります。それでも、生き残った人々には多くの困難が待ち受けていることでしょう。資源も食料も底を尽くのは時間の問題です。あれだけの噴火があったのですから、世界中の火山から大気中に噴出した火山灰が地球を寒冷化させる恐れもあります。
 世界がひっくり返ってしまったのですから、国家元首も政治家も大金持ちも一般人も、生き残った人の全てが平等なはずです。国という意味さえありません。あるのは元アメリカ人だったり、元○○人だったということだけです。こんな状況になっても、人類は出身国同士の対立をしていくのでしょうか?

 さて、「2012」では建物すれすれに飛行機が飛ぶ場面が何度もあります。サンダーバードでは第13話「火星人の来襲」でフッドが操縦するセスナ機が故障し、黒幕X将軍の家に突っ込んでしまいます。フッド氏は大怪我もせずに済みますが、ジョン・キューザック演じる主人公並みの強運の持ち主と言えそうです。

|

« THE ハプスブルク | トップページ | ARK OF SPACE »

コメント

こんにちは。

HNの通り、いざというときはあらゆる災害に対し与えられた任務を全うする所存であります。
が、まず自身と家族の安全確保が第一です。

このような映画って嫌いではないのですが、スケールがでかすぎて食傷ぎみです。
でも、それぞれのお国柄の表現や、ひ弱な主人公が困難を切り抜けて行くストーリーというのはいつの時代でもウケるんでしょうね。

投稿: 消防第6分団 | 2009年12月 3日 (木) 16時57分

消防第6分団さん、コメントありごとうございます。
地域の皆さんの安全のため、お怪我の無いように頑張って下さい。
 エメリッヒ監督の映画はスケールが大きいですね。地球をまるごとひっくり返して、観客の度肝を抜くのが好きなようです。
 なべやかんさんがケーブルテレビの番組紹介で、ディザスタームービーの特徴として、離婚して離れ離れの家族が、災害の危機を乗り越える過程でヨリを戻すパターンが多いとコメントしていました。ダメ亭主が家族を守ろうと奮戦する姿に、観客も感情移入し易いのでしょうか。

投稿: 雷おやじ | 2009年12月 3日 (木) 21時04分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/170903/46843186

この記事へのトラックバック一覧です: 2012:

« THE ハプスブルク | トップページ | ARK OF SPACE »