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2010年4月13日 (火)

ガス人間第1号

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 3月の中旬に、東宝特撮映画DVDコレクション No.14「ガス人間第1号(昭和35年 本多猪四郎監督)」を買いました。怪獣物ではない作品を観たいと思っていましたので、書店で手にしましたが、正直なところ買おうか迷いました。決め手になったのが、八千草薫さんが出演している事でした。最近はサプリメントのCMで見かける綺麗なおばあさん女優ですが、昭和35年当時29歳の八千草さんの演技を観てみたいと思いました。
 荒唐無稽な怪奇物と高をくくっていたのですが、ガス人間・水野と八千草さん演じる藤千代のドラマが作品を奥深いものにしています。日舞の演技も見応えがあり、ガス人間の特撮場面が見劣りしてしまうほどです。藤千代に最後まで仕える老人役の左卜全さんが、良い味出してます。
 パイロットになる夢が潰れ将来を悲観した主人公水野が、肩書は立派ながらいかにも怪しげな佐野博士に騙されてガス人間になってしまいますが、人体実験を簡単に了承するのは、設定として安易過ぎると思います。
 ガス人間を追う警部補役を三橋達也さんが演じています。プロフィールに「43年、劇団新制舞台に入団するも同年応召、シベリア抑留生活を経て47年復員。」とありました。ガス人間を演じた土屋嘉男さんの経歴にも「俳優座養成所時代の52年『私はシベリアの捕虜だった』の端役で映画デビュー」とあり、シベリア抑留の文字が気になります。
 いま、山崎豊子さんの「不毛地帯」を読んでおり、1巻目のシベリア抑留の場面の悲惨さが想い起こされるからでした。主人公の壱岐正は11年もの長きに亘りシベリアでの強制労働を強いられるのですが、その悲惨さは過酷な環境や労働だけではありません。元日本軍将兵を統率するために、ロシア側が仕組んだ共産主義教育と日本人同士の狂気に満ちた闘争は、目を逸らしたくなります。

 さて、この話題になぜ第23話「恐怖のモノレール」のライターなのかと言いますと、全てを終わりにしようと意を決した藤千代が、ライターの火を点ける場面が印象に残ったからでした。
 イラストのライターはいかにも安っぽい感じで、大物悪党とは言い難いワレン・グラフトンにお似合いの持ち物ですが、ペネロープ邸の金庫のありかを探す機能がある優れものでした。それにしてもグラフトン社長、爪のお手入れをサボっていませんか?
 

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