« 2010年6月 | トップページ | 2010年8月 »

2010年7月 8日 (木)

極限状態

Photo
 東宝特撮映画DVDコレクション(DeAGOSTINI)の「マタンゴ(昭和38年 本多猪四郎監督)」を観ました。
 このDVDシリーズで小生が購入したものは
No. 1.ゴジラ
No. 4.日本沈没
No. 6.海底軍艦
No.11.地球防衛軍
No.15.マタンゴ
No.14.ガス人間第1号
No.16.宇宙大戦争
No.19.妖星ゴラス ですが、怪獣映画よりも小松崎茂さんの絵物語を実写化したようなロケットや特殊兵器が出てくる宇宙ものが好きですし、怪奇ものが予想以上に上出来でした。
 
 さて「マタンゴ」ですが、難破したヨットの乗員たちの人間ドラマの部分がしっかり描かれており、単なる怪奇映画の枠を越えていると言いますか、この部分がしっかりしているからこそ、キノコの怪人マタンゴのお話が冴えてくると思います。

 無人島に漂着した生存者が、飢えをしのぐために禁断のキノコ・マタンゴを食すると、肉体が侵されてキノコ人間になってしまうお話です。久保 明さん演ずる主人公・村井研二だけが最後まで理性を失わず、キノコを食べずに日本へ戻る事が出来ます。
 仲間の裏切りや、飢えに耐え切れずキノコを食べてしまう者が出たり、マタンゴ怪人に襲撃されるなど、極限状態が彼らを襲います。主人公の村井は、城南大学心理学研究室の助教授だけあって、最後まで自分を強く持つ能力が備わっていたのでしょう。
 キノコを食べずに日本へ帰ることが出来た彼に訪れた悲劇に、観客は大きなショックを受けることでしょう。

 さて、キノコ怪人の映画の話に、サンダーバード第3話「ロケット”太陽号”の危機」のイラストなのかといいますと、太陽号を救助するために向かったサンダーバード3号が、制御不能に陥り、太陽に接近しすぎるという事態になります。このため冷却装置の能力を超えた温度上昇により、スコットやミンミンは気絶し、アランも気を失う寸前です。
 ここで注目したいのが、宇宙のミッションに精通しているとはいえ、日頃からやんちゃで無鉄砲な末っ子のアランが最後まで頑張る姿です。ガールフレンドのミンミンを心配する気持ちもあると思いますが、早々に気絶してしまう長兄のスコットに比べて、よほどしっかりしていると思います。
 マタンゴの村井助教授と同様に、極限状態に置かれた時にその人の真価が表れると感じました。

| | コメント (6) | トラックバック (0)

« 2010年6月 | トップページ | 2010年8月 »