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2010年9月23日 (木)

美しき青きドナウ

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 先日、小田急線に乗って海老名に行きました。お目当ては、駅前のショッピング街「ビナウォーク」の一角にあるTOHOシネマズ海老名です。当日は本厚木でB1グランプリ(B級グルメのイベント)があり、満員電車でヘトヘトでした。
 「午前十時の映画祭/何度見てもすごい50本」で、9月18日から24日までの一週間だけ上映される「2001年宇宙の旅(1968年/スタンリー・キューブリック監督)」を観てきました。各地のTOHOシネマズが1年間、朝の10時から1回だけ上映する傑作映画50本。全作品ニュープリント、しかも鑑賞料金は1000円ポッキリです。
 作品の中には改めて観なくても良いと思うものや、ビデオで十分と思うものもありますが、「2001年宇宙の旅」は機会があればぜひ大きなスクリーンで観るべき映画と思います。「大脱走」(7月)や「ウェストサイド物語」(5月)も観たかったのですが、都合がつきませんでした。今後の上映作品では、「ベン・ハー」(10月)をぜひ観たいところです。
 
 さて「2001年宇宙の旅」ですが、何度目かのリバイバル上映の際に劇場で鑑賞した記憶がありますし、TVの洋画劇場でも何回か観ています。ストーリーは承知していましたが、久々の鑑賞で気づいたのが上映開始直後と、終了直前の真っ暗な場面に音楽だけ流れる事です。
 開始直後は、何も映っていない画面に意味不明で不快感さえ感じる音楽が数分間流れます。この音を聞きながら頭に浮かんだのが「混沌」という言葉でした。「人類の夜明け」前の無秩序で混沌とした世界を印象付けているのでしょう。
 突如現れたモノリスに触れ、進化を遂げた類人猿が振り上げた骨が宇宙船に切り替わる印象的な場面、宇宙ステーションに向かう今は無きパンナムのロゴが懐かしいシャトル、丸みを帯びたデザインが可愛い月連絡線、月面基地などSF好きのおじさんには堪らない場面が続きます。近年プラモデルが再販されたムーンバス、宇宙服のデザインも良いですね。
 無重力状態の宇宙船内の描写も、現実に近いのではないかと感じさせる丁寧な作りこみが嬉しいところです。(現実には”グリップシューズ”を履くよりも、国際宇宙ステーションの中のように、歩くよりもスーッと飛んでいくのではないかと思いますが。)
 木星に向かうディスカバリー号、作業用PODもよく出来ています。通信装置の交換部品を機体の表面に置くだけで、特に固定する動作がないのですが、傍にしっかりとマグネット何がしという標記がされており、本当によく考えられています。
 HALの反乱の原因がはっきりと説明されていないのが残念ですが、ニュアンスは伝わります。久々にHALの音痴な歌”デェイジー~”を聴きました。
 木星に到着したディスカバリー号からPODで外に向かったボーマン船長が、光のシャワー?の中を通過する場面も、何を意味するのか直接的な説明はありません。木星に到達する能力を持つまでに進化した類人猿の末裔である人類に、次の進化を与えようとボーマン船長を別の次元?別の宇宙へ旅立たせたのでしょうか。その結果生まれたのがスペースチャイルドであり、地球を見守るかのような姿を映して物語は終わります。
 そのあとで映像が映らないまま延々と続くのが、美しき青きドナウの音楽です。観客の中には、クレジットが映りはじめると同時に帰ってしまう方が数人みえましたが、大半の方は音楽が完全に終わるまで席に座っていました。小生は、適当なところで音楽がぷっつりと終わって上映終了になると思っていたので、曲が最後まで流れるとは意外でした。
 誰でも何回か耳にした事がある馴染みやすい曲ですから、最後まで聞くことに苦痛は感じませんでしたが、なぜキューブリック監督はこのような編集をしたのか考えていました。おそらくこれは、開始直後の「混沌」状態と対極の関係にある事を意味しているのではないでしょうか。

 今から40年以上も前の作品ですが、名作映画として全く色褪せていません。よくこれほどの完成度を持つ作品を作ったものです。以前このブログで、計器パネルに昔風の光電管式数字表示器が使われていて、その場面だけレトロに感じてしまうと紹介しましたが、今回どこに使われているのか判りませんでした。もしかしたらその部分は修正されているのでしょうか?

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 サンダーバードのファンには嬉しい場面があります。交換した通信装置の部品を元に戻す作業中に、反乱したHALによってプール飛行士が宇宙空間に弾き飛ばされてしまいます。その捜索にボーマン船長が向かう場面で、漂流する飛行士がモニター画面に映ります。これが、第21話「にせ者にご注意」のこの場面にそっくりなのでした。
 「公式ガイド サンダーバード大百科(宝島社)」によれば、「にせ者にご注意」の英国初回放映は1966年1月13日とありますので、この場面の”元祖”はサンダーバードに間違いないでしょう。

 そういえば今年は2010年です。続編の方も観たくなりました。

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2010年9月 7日 (火)

静岡ホビーフェア

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 静岡ホビーフェアに行きました。暑い日でしたが、大勢の入場者が訪れていました。東海道線の東静岡駅を降りると、会場までは数分の距離です。ガンダムの立像が白い霧を吹き出しながら首を動かしています。

 小生のお目当てはホビーミュージアムです。プラモデル50年史のコーナーで、サンダーバードがどれくらい展示されているのか楽しみでしたが、まあこんなものかなという程度でした。
 一番目についたのが、昔の「パノラマセット」の箱が自分のイメージしていたよりも、かなり大きかった事です。
 「サンダーバードプラモパーフェクトカタログ(ラポート/伊藤秀明編・著)」によれば、「イマイ パノラマシリーズNo.1 サンダーバードパノラマセット(1967年初版セット)」の箱は642×352×76mmの大きさで、”子供が抱えられないほどの超大型キット”だったそうです。
 会場で隣に並べられているイマイの秘密基地の箱とほぼ同じ大きさでしたから、かなりの大型キットです。TB1号から5号までと、マスコットフィギュアのスコットに、紙製のパノラマ基地までセットになっているのですから、当時の子供にとっては夢のような商品です。
 大きさは1/10ほどですが、集英社の懸賞でいただいた「パノラマ秘密基地セット」で、小生は十分満足しています。

 ガンダムがお好きな方には、実物サイズのガンダムやホビーミュージアム内に展示されている実物大コアファイターを観る事ができるので満足度も高いと思いますが、小生のような者には今ひとつ足りない気がしました。バンダイ以外のメーカーも、もっと力を入れているものと思ったのですが、小生の勘違いだったようです。
 ”模型の世界首都静岡”の意気込みは買いますが、半年以上の長い期間のイベントにしては、もうひと工夫欲しいところでした。

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