2014年5月 3日 (土)

深川の雪

40shunen

 GW後半、いかがお過ごしでしょうか。小生は本日、家族と箱根の岡田美術館に行ってきました。
 
 TVでさかんに紹介されていた、歌麿の巨大な浮世絵「深川の雪」が目当てです。場所の確認のためホームページを検索した際、入館料2800円に驚きましたが見応えのある展示に満足しました。

 展示の中心は陶磁器ですが、素人の小生にも素晴らしさは感じられました。屏風絵や美人画も美しいものが揃っています。前を歩くご夫婦は陶芸にお詳しい様子で、模様の特徴や作者の事を話しながら鑑賞されていました。お二人の会話を小耳に挟みながら、こんな風に鑑賞できたらいいなと思った次第です。

 GWですし、「深川の雪」を観に多くの方で混雑しているものと思っていましたが、入館料の高さのせいでしょうか(?)、ゆったりと鑑賞できました。縦199cm横341cmの巨大な掛け軸に、総勢27名の人物が描かれています。本当にこれは日本の宝ですね。「雪月花3部作」のうち2作がアメリカに渡ってしまったのは残念ですが、日本にも多くの絵画が輸入展示されていることを思えば、やむなきことでしょう。「品川の月」「吉原の花」の写真も掲示されていましたが、できれば本物と同じサイズにして欲しかったです。

 春画の浮世絵展示が18禁でありました。そのリアルなこと。当時はこの手の表現も許容されていたのでしょうか? いつの時代も、人間の性への欲望は変わらないものですね。

 美術館の前庭には足湯があり、巨大な風神画を観ながらまったりとした時間を過ごせます。建物に入ると、入場券を買う前にロッカーへ携帯電話やカメラ類、飲み物等を入れなければなりません。入場券購入後、手荷物検査と金属探知機を通る厳重なセキュリティがあります。貴重な展示物がありますから仕方がないのでしょうが、連れとはぐれた小生は、携帯も手元に無いので連絡出来ず、館内呼び出しをお願いしました。

 さて、トレーシー邸のラウンジにも浮世絵が飾られています。ジェフほどの大富豪ならば、本物の歌麿作品を飾ることも出来るでしょう。ジェフと言うより、サンダーバードの製作スタッフが、セットに浮世絵を配してくれた事に喜びを感じる雷おやじでした。

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 「深川の雪」の展示は6月30日までのようです。次はどこで展示されるのでしょうか。

 美人画と言えば、静岡県三島市の佐野美術館で「鏑木清方」展が5月11日まで開催されています。こちらもお勧めです。

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2013年2月 4日 (月)

気になる椰子の木

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 先日、カミさんと伊豆方面をドライブしていた時の事です。伊東市内の海岸の並木が背の高い椰子の木でした。プチ南国気分ですが、ついついサンダーバードのトレーシー島を連想してしまいます。

 サンダーバードに登場するのは、どの場面でもこのイラストのようなココヤシです。昭和の時代に買った「情景ガイドブック(田宮模型)」の「木の工作」ページには、「北アフリカ沿岸やシリアなどヤシの木は、南洋諸島のココヤシと異なり、小さな果実を実らせるナツメヤシです。」とあります。その下のイラストには葉がバンザイ状態のナツメヤシが描かれていますが、ココヤシは葉が垂れ下がっています。

 なぜ椰子の木の種類が気になるのかといいますと、「サンダーバード秘密基地」(イマイ/アオシマ)のTB2のカタパルト周りの椰子の木がバンザイ状態のナツメヤシで、すごく違和感があるからでした。(それ以外の場所に取り付ける椰子の部品はココヤシ風です。)椰子の木が倒れる動作の際に、照明塔(消火設備)に当たるのを避けるための設計でしょう。

 サンダーバードで、トレーシー島以外で椰子の木が映るお話をざっと挙げますと、第2話「ジェット”モグラ号”の活躍」(アフリカ?)、第4話「ピラミッドの怪」(サハラ)、第8話「死の谷」(アジア?)、第15話「大ワニの襲撃」(南米)、第20話「湖底の秘宝」(エジプト)、劇場版「サンダーバード6号」(アフリカ、インド、エジプト、敵アジト)といったところでしょうか? フッドの遺跡アジト(マレーシア?)の周りにも生えています。

 サンダーバードの世界では、ポリネシアから熱帯アジアが原産のはずのココヤシしか生えていない感じがします。製作スタッフの考証漏れなのか、もしくは椰子の木のイメージはこれが一番と決めたのかもしれません。ウィキペディアによればココヤシは「現在では世界中の熱帯地方で栽培されている。」と説明されていますし、2065年のお話なので、今よりもさらに広い地域に分布しているのかもしれません。

 さて、ココヤシばかりのサンダーバードですが、1か所だけナツメヤシが映る場面があります。第4話「ピラミッドの怪」のカマニデス王のピラミッド内部の宝物室です。錯乱状態に陥ったリンゼイ氏が、スコットのIR銃を撃ちまくり石像を倒してしまいますが、その後ろの壁画にナツメヤシが描かれています。興味のある方はチェックしてみてください。
 

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2011年12月 1日 (木)

少し寝不足

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 昨日はついつい長々とテレビを見てしまいました。NHKBSプレミアムの「たけしアートビート」で、ロボット・クリエイターの高橋智隆さんの製作現場が紹介されていました。東京大学の准教授として研究室を持っていることを初めて知りました。椅子に腰掛けて机に向かうのではなく、床に座ってロボットを作るのが高橋さんのスタイルですが、東大の研究室でも同じなのが微笑ましく感じました。
 たけしさんにバキュームフォームで部品を作るところを実演していましたが、ヒーターや掃除機を使う様子に、たけしさんが苦笑しているのが面白かったです。外殻製作の技法自体は、プラモデルの改造と同じようなものですが、中に詰まっているメカは”ロボットの天才”高橋さんにしか作れないものなのでしょう。
 愛らしく、恰好が良いデザインだけでなく、二足歩行やジャンプ、駆け足にモデル歩き、会話までできるロボットたちに驚かされるとともに心が和みます。次はどんなロボットで私たちを驚かせてくれるのか楽しみです。

 「たけしアートビート」を観終わって、風呂にでも入ろうかと思ったのですが、チャンネルを回したところ「切腹(1962年/小林正樹監督)」を放映していました。白黒の時代劇なので素通りしかけたのですが、三國連太郎さんや丹波哲郎さんの顔が見えて、ついつい見始めてしまいました。
 途中から仲代達矢さんや岩下志麻さんも登場し、その他にも日本映画や昔のテレビ番組でよく目にしていた俳優さんが出演しており、結局最後まで観てしまいました。
 結構残酷なお話ですが、仲代さん演じる老いた浪人が見せる最後の戦いぶりに救われる思いがします。丹波さんと仲代さんの決闘場面では、さいとう・たかをさんの侍物の劇画を連想してしまいました。端正な顔立ちの丹波さんが、役柄は別にしてとにかくカッコいいのです。老浪人役の仲代さんの凄みも素晴らしく、日本映画や時代劇に縁の薄い小生ですがついつい惹きこまれてしまいました。岩下志麻さんが若いです。ちゃんと鉄漿(おはぐろ)をしているのがリアルです。

 未来に向かってロボットを創造する番組に続いて、白黒の時代劇を観て少々頭が寝坊助になってしまった雷おやじでした。

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2011年8月30日 (火)

モバイル・コントロール(弟)情報

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 トーマス・プレスコット・トレーシーさんのコメントから、以前記事にしたモバイル・コントロール(弟)が、1作目以外にも活躍していたことを知りました。http://ir-fan.cocolog-wbs.com/blog/2006/03/post_9d2f.html
 兄・弟の2台が共演したのは1作目のみで、以後「弟」はモバイル・コントロールとしては登場していないと思い込んでいましたが、第6話「原子炉の危機」でサハラ砂漠にある灌漑用原子ステーションの制御室の場面に映っていました。

 ざっと確認したところ、モバイル・コントロールが登場するのは

第1話「SOS原子旅客機」(兄・弟)
第5話「世界一のビルの大火災」(兄)
第6話「原子炉の危機」(弟)
第7話「原子力機ファイアーフラッシュ号の危機」(兄)
第10話「ニューヨークの恐怖」(油田火災、エンパイアビルとも兄)
第12話「死の大金庫」(兄)
第13話「火星人の来襲」(兄)
第20話「湖底の秘宝」(兄)
第26話「海上ステーションの危機」(兄)

 こんなところでしょうか。(見落としがあったらごめんなさい。)
 そのほかにも操作パネルとして使われていそうなので、また機会があったら調べてみようと思います。

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2009年3月18日 (水)

LPレコード

Photo  先日、パソコン・チェーン店のチラシで見かけた、LPレコードを再生したりUSBメモリーなどに録音できるオーディオを衝動買いしてしまいました。
 小生が買い求める物ですから、もちろんお値段は安物です。あとで電気屋さんに行ってみたら、パソコンにUSBケーブルで直結できるレコードプレーヤーもあったりして、よく調べればよかったかもしれません。
 レコードのコレクションはさほどありませんが、青春時代(?)に買い求めたレコードを死蔵しておくのが残念に思っていました。今回、再び日の目を見たLPたちですが、針飛びの激しさには閉口しました。それほど乱暴に扱っていた訳では無いはずですが、よく見ると小さな傷が付いているものが何枚もありました。
 レコード盤のホコリを取る道具や、針先についたホコリを綺麗にするクリーナーを探したのですが、なかなか見つかりません。家電量販店を2店さがしてようやく購入できました。その甲斐あってか、綺麗に掃除したレコード盤は針飛びのストレスがぐっと減りました。

 さて、サンダーバードにレコードプレーヤーや蓄音機が登場しないか、ざっと調べたのですが見当たりませんでした。エジソンの蓄音機が1887年、LPレコードの誕生が1948年ですから、2065年から見ればレトロすぎて博物館にしか無いのかもしれません。
 サンダーバードでレトロなオーディオと言えば、このテープレコーダーでしょう。TB5号のオートチョイスマシンで、救助要請の通信を録音するのがオープンリールのテープとは、今の目からすると大変古めかしい感じがします。
 1962年にはオランダのフィリップス社がカセットテープを開発しており、1966年には日本でもTDKが初の国産カセットテープを発売しています。録音媒体の小型化が進んでいた時代ですから、近未来の物語に登場する録音機器ならば、もっと進化した形を考える事が出来たでしょう。
 敢えてこのテープレコーダーを採用した理由は小生には判りませんが、オープンリールは放送関係者などのプロが使用する機器という印象がありますし、当時のSF映画によく登場する大型コンピューターの、磁気テープ式記憶装置が持つ高性能・大容量といったイメージに繋がっているのかもしれません。録音しているのが見た目にもすぐ判ることが一番の理由かもしれません。

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2009年3月 4日 (水)

スクープ?

Photo_2  先日、富士鑑定団で「ジェットモグラ」を購入した際に、食玩コーナーで「なつかしの20世紀 タイムスリップグリコ 第2弾 くらしシリーズ」のニコンF(シルバー)を見つけました。
 この食玩の実物を見たのはこれが初めてで、精巧な造りや、パラボラアンテナのような迫力あるフラッシュに驚きました。説明書が付属していませんが、お値段も普通の食玩価格なので迷わず購入しました。
 実はこのカメラ、サンダーバードのフィギュアの小道具にピッタリだと思って、以前から探していました。1/6サイズのアクション・フィギュアに持たせた写真をブログにしているのを見た事がありますので、サイズ的にはそれ位でしょう。
 なにぶんにも説明書が付いていないので、フラッシュをどうやって取り付けるのかわからなかったのですが、詳しく解説しているサイトを発見できました。(== 【ニコンF-シルバー】 くらしシリーズ == http://www.how.co.jp/timeslip/22nikon.html) レンズが取り外せるのには驚きました。シークレットで超望遠レンズ付きのニコンF(ブラック)もあるそうです。
 さてサンダーバードでカメラと言えばフッドの隠しカメラですが、普通のカメラが登場するのは第21話「にせ者にご注意」のオープニングです。国際救助隊を装い、アメリカ軍の機密資料を強奪する”にせ救助隊員”の写真を撮る場面で、ケーシー大佐激似のカメラマンが使っています。
 今回購入したニコンFに似たカメラは、劇場版「サンダーバード6号」でペネロープたちがピラミッド観光の際に写真を撮りあう場面に出てきます。ではなぜその場面のイラストにしなかったのかと申しますと、見てはいけないもの、映ってはいけないものがこの中にあるからでした....。お判りでしょうか?

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2008年10月 4日 (土)

モンドリアン・ルック

Photo  グリコのガムPOs-Ca〔ポスカ〕のCMが気になります。大泉洋さんの軽快な動きも良いですが、柴崎コウさんのモンドリアン・ルック風の衣装が目を惹きます。
 サンダーバードでは、第22話「公爵夫人の危機」の美術館の場面で、ペネロープ嬢が着ている衣装がモンドリアン・ルック風のものです。帽子やバッグ、ブーツもコーディネートされて、なかなかおしゃれです。
 ファッションに疎い小生は、モンドリアン・ルックが、イブ・サンローラン氏のデザインであることを全く知りませんでした。「別冊宝島 僕たちの好きなサンダーバード 全エピソード完全ガイド(宝島社)」の「サンダーバード・ファッション対談 野宮真貴×浜井弘治」で、ようやくそのことを知りました。
 さらに、この斬新なデザインはサンローラン氏のオリジナルなアイデアと思っていましたが、オランダの画家ピエト・モンドリアン氏の作品がモチーフである事を、最近になって知りました。白地に黒い直線で仕切られた中に、青、赤、黄の三色を配するというものですが、ペネロープ嬢の衣装は赤のみを用いており、斬新なデザインながら華美になりすぎない配色になっています。
 サンローラン氏がモンドリアン・ルックを発表したのは1965年ですが、「公式ガイド サンダーバード大百科(宝島社)」によれば、「公爵夫人の危機」の英国初回放映が1966年2月17日であることからも、当時の最先端のファッションを巧みに取り入れていたことが判ります。

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2008年7月27日 (日)

MERIT BADGE SASHE

Godonnnosiwa_2  今日、夏祭りのパレードでボーイスカウトやガールスカウトの行進がありました。数人が国際救助隊の制服のように肩からサッシュ(たすき)を掛けていました。サンダーバードのサッシュは左肩ですが、スカウトのサッシュは右肩です。表面にはたくさんの丸いバッジが取り付けられています。
 何なのか調べたところ、MERIT BADGE(日本ではターゲット・バッジ)というもので、スカウト精神や技能など(300項目以上に分かれているそうです)を修得した印として与えられる物です。最初はバッジを制服に付けるのですが、一杯になるとサッシュに付けるのだとか。
 国際救助隊の理念はスカウト精神に似ているかもしれません。サッシュもその現れでしょうけれど、ガンベルトと一体になっているところが少々物騒ですね。

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2008年7月26日 (土)

T・BIRD?

Photo  第21話「にせ者にご注意」で、ジェレマイヤーさんのT型フォードに追い越される飛ばしやさんの車です。
 田舎道を飛ばしながら「俺の車は最高だ!」と優越感に浸っていたところを、オンボロのクラッシックカーにあっさり追い越されて、スリップしながら停止します。
 この男性、首にスカーフを巻いたりしてキザな感じに設定されています。農夫姿のジェレマイヤーさんとの対比が一層強調されています。
 この場面は、サンダーバードの初期設定2026年の100年前に生産されたT型フォードが、100年後のスポーツカーを追い抜くという設定なのかもしれません。
 この赤い車もジェレマイヤーさんの車のように元になる実車が存在するのか気になります。もしかするとフォードの車かもしれません。
 フォードと言えば「サンダーバード」が連想されます。サンダーバードという車があることを知ったのは、映画「アメリカン・グラフィティ(1973年 ジョージ・ルーカス監督)」だったと思います。ブロンド美人が乗る、スペアタイヤが後ろに立てて納められている1956年型のサンダーバードが印象的でした。T・BIRDと呼ばれていることも、この映画で知りました。
 残念ながらこの赤い車はフォード・サンダーバードとは全く違います。スタッフのオリジナルデザインでしょうか。
 クラッシックカーがスポーツカーを追い抜くという痛快なエピソードに、見かけと本質の違いの大切さを込めている場面でした。

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2008年7月21日 (月)

ブルービートル

Photo  第21話「にせ者にご注意」で、ペネロープ嬢を迎えに行く秘密隊員47号ジェレマイヤー氏とおっかあの二人です。
 見るからにオンボロのクラッシックカーですが、見かけによらない高性能ぶりが劇中で明らかにされます。
 常々、このクラッシックカーが何という車なのか気になっていました。 サンダーバードの関連本にも、「20世紀初頭のクラッシックカー」などと書かれている程度です。
 車に詳しく無いのでよく判りませんが、T型フォードかもしれないと思い、写真集などを見たのですが、後部が荷台になっているタイプの物が見当たりません。
 ところが先日、意外なところで答えを見つけました。「サンダーバード・プラモデル大全(伊藤秀明/柿沼秀樹 双葉社)」の140ページに、1967年~68年の今井科学の総合カタログが紹介されています。カタログの14ページに「サンダーバード」プラモと同時期、昭和41年12月から昭和42年9月に展開された精密プラモ「クラッシックカー」シリーズが載っています。この中の1台「1/24フォードブルービートル」が、ジェレマイヤーさんの愛車にそっくりです。
 これをヒントに検索したところ、1925年からT型フォードのピックアップが製造されていた事が判りました。2065年(2026年)の未来では懐古趣味が流行なのか、ジェレマイヤーさんが追い抜くスポーツカーも、1960年代のような車です。おそらく外観は元のままに、エンジンや足回りを新型に装換して楽しむ車ファンが多いのではないでしょうか。
 その中でも群を抜くのがジェレマイヤーさんのブルービートルなのでしょう。見かけの古風さとは裏腹に、特別仕立てのブースターでレースカーのようなスピードを出して走る姿は、このお話のタイトルである「にせもの」と本物の違いを物語っているように思います。

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