過信
先日、ニュースステーションを観ていたところ、ダム建設に伴う地すべりの被害を報じていました。
地盤の弱い場所にダムが建設され、灌漑期の放水により水位が下がると、周辺の地盤を支えていた圧力が弱まり、地すべりを誘発するとのことでした。
ダムを見下ろす場所にある集落では、放水時期になると建物が揺れ、床下に亀裂が走るそうです。せっかく稼いだお金は、毎年建物の修復に投じなければならないのですが、国からの保障は一切ありません。
別のダムでは地すべりの恐れがあるため、村がまるごと移転しなければならなかったそうです。先祖から受け継いできた土地を、子孫に残せなかった悲しみを涙ながらに語る老人の声は、お役人には届かないのでしょうか。
建設当時、地盤が弱いことを住民が訴えても、最新の技術で対策を行なうので何の問題も無いと説明されたそうです。技術への”過信”と呼ばずして何と呼べましょうか。
治水や水害対策のために建設されたダムが、住民の生活を脅かしています。それだけではなく、ダム本体の建設が終わっても地滑り対策を延々と続け、未だに完成していないダムがあるそうです。「小さく産んで、大きく育てる」公共事業の悪しき典型です。建設会社がいつまでも潤うばかりで、当初の予算の何倍もの税金が投入され続けています。
建設見直しでいま話題のダムも、地すべり対策を含めると当初の建設費用の2倍は掛かると説明されていました。何だか世の中、間違ってますよね。
サンダーバードでも巨大な原子力マシーンやオートメーションなどの、技術の過信により災害が引き起こされます。災害を引き起こす元凶となったマシーンや建築物などの陰には、建設や導入に反対する地域住民の声があったのかもしれません。
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