2013年12月23日 (月)

GRAVITY

 映画「ゼロ・グラビティ(アルフォンゾ・キュアロン監督/2013年)」を観ました。

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 宇宙遊泳の場面がふんだんにあったり
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 ハッブル望遠鏡の修理作業や
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 宇宙空間に放り出されたり
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 原因はこれなんですが...
Chikyuu
 無事地球に戻れるかは観てのお楽しみ

 原題の「GRAVITY」(重力)に対して、邦題の「ゼロ・グラビティ」(無重力)では作品の意味が違ってくると思います。
 
 上映時間が合わなかったのと、目が疲れそうなので2Dを観たのですが、もし機会があれば3D版を観たいと思います。

 当ブログのカテゴリーで「にせ者にご注意」と「宇宙放送局の危機」を読み返したところ、スペースデブリの問題やアメリカとロシアの衛星同士の衝突事故、中国の衛星破壊実験、アメリカの衛星破壊(墜落被害防止目的)など、今回の映画に関連する記事が数件ありました。もしよろしければ、そちらもご覧ください。

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2011年9月24日 (土)

スペースデブリ

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 20年前に打ち上げられ、現在は宇宙ゴミとなって漂っている米航空宇宙局(NASA)の大気観測衛星「UARS」(長さ約10㍍、重さ約6㌧)が今月下旬から10月上旬にかけて落下する見通しだ。NASAは16日、衛星は23日にも大気圏に再突入、落下する可能性があるとの注意報を出した。
 大半は再突入時の摩擦熱で燃え尽きるが、NASAは26個の破片(計532㌔)が地上に落下し、人に当たる確率は3200分の1と推計している。落下地点を予測するのは難しく、NASAの担当者はABCテレビに「大気圏再突入の2時間前になるまで、予測できないのではないか」と語っている。破片は800㌔の範囲にわたり落下するとみられている。(静岡新聞より)

 米航空宇宙局(NASA)は20日、地球に落下しつつある重さ6.5㌧の人工衛星「UARS」は23日前後に大気圏に突入し、地上の人にけがをさせる恐れは3200分の1とする見通しを明らかにした。
 UARSは19日現在、高度210~230㌔の上空を周回、9日の発表時より高度は約40㌔低くなった。合計の重さが約500㌔となる26個の部品が燃え尽きずに、地上に落ちてくる可能性があるという。
 落下する場所はまだ特定できないが、NASAは、これまで宇宙からの人工衛星などの再突入により人が負傷した例はないと強調している。
 UARSは1991年にスペースシャトルで打ち上げられた上層大気研究衛星。2005年に運用を停止、宇宙ごみとなっていた。(静岡新聞より)

 台風の次は宇宙ごみの落下と、話題に事欠かない日が続きます。UARSはどうやら太平洋に落ちたみたいです。まずは一安心ですね。

 サンダーバードで衛星の落下と言えば、第32話「宇宙放送局の危機」の海賊放送衛星KLAです。大気圏に突入したKLAを追うサンダーバード2号に、分解した破片が飛んでくるという、ハラハラする場面がこちらです。
 UARSの報道で衛星の軌道が紹介されていましたが、大気圏突入の2時間前にならないと落下地点が予測できないのでは、2号でKLAを迎撃するのも難しいように思います。ジェフの指示を受けて発進したヴァージルとブレインズですが、いったいどこを目指して飛んだのでしょうか。半世紀後の未来では、落下地点の予測がもっと早くできるようになっているのかもしれませんね。

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2011年9月18日 (日)

スペースデブリの脅威

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 BSフジの番組で「ガリレオX スペースデブリの脅威/深刻化する宇宙ゴミ問題」を観ました。地球を周回するスペースデブリはここ数年で数を増し、さらにデブリ同士が衝突することで自己増殖することが紹介されていました。(ケスラーシンドローム) 
 デブリの破壊力は相当なもので、国際宇宙ステーションでは高度を調節して衝突を避けたり、帰還用の宇宙船に退避するなどの措置が必要になっているそうです。また、日本のHTV(宇宙ステーション補給機)も、デブリを避けながらの運用を余儀なくされているとのことです。
 デブリ対策として研究が進められているのが導電性テザーです。ロケット上段や人工衛星などの数百kgから数トンのスペースデブリに、漁網のような導電性テザーを取り付け、テザーに電気を流すと、地球の磁場の影響でブレーキがかかるような力が働き、デブリのスピードを下げることが出来ます。これにより高度が下がり、デブリはやがて燃え尽きます。大型のデブリにしか効果はありませんが、自己増殖によるデブリの増加を防ぐことが目的なのだそうです。

 さて以前にも記事にしましたが、第32話「宇宙放送局の危機」で、センチネル基地から打ち上げられたものの、2段ロケットの切り離しに失敗して爆破されるTELSATⅣです。国際宇宙コントロールは、どこに飛んでいくのかわからないTELSATを爆破させますが、軍事用ならいざ知らず民間用と思われるロケットに、自爆装置など装備しているものでしょうか?
 この爆発は、付近を通過していた海賊放送局KLAの衛星に大きなダメージを与えます。画面では爆発の直接的な影響を受けたように表現されていますが、飛散したスペースデブリの衝突のダメージも、かなりあったのではないかと妄想する雷おやじです。

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2009年2月24日 (火)

衝突!

Photo  今月10日、シベリア上空約800kmの宇宙空間で、アメリカの商業通信衛星とロシアの通信衛星が衝突し、約700個のスペースデブリが発生しました。人工衛星同士の衝突は史上初の出来事だったそうです。
 高度約400kmを周回する国際宇宙ステーションや、アメリカのスペースシャトルの飛行には影響する可能性が低いそうで、ひとまず安心しました。
 衝突の影響で大量の破片が高度500~1300kmの範囲に散乱しました。この高度は、多くの通信衛星や地球観測衛星がある「宇宙銀座」なのだそうです。このため今後数十年間は、宇宙ゴミへの衝突を避けるため衛星の軌道を変更する操作が必要になります。
 映画「WALL・E(2008年 アンドリュー・スタントン監督)」をご覧になった方は、地上だけでなく地球の周りも大量のスペースデブリで覆われている様子をご記憶の事でしょう。あれを観たときは、いくら未来の大量消費社会や環境破壊を扱った映画でも誇張が過ぎると感じましたが、今回の衝突事故の新聞記事にあった「欧州宇宙機構(ESA)」提供の宇宙ゴミを描いたCG画像が、WALL・Eの場面とあまり変わらないのには驚きました。
 アメリカ軍が探知している宇宙ゴミのうち、直径10cm以上のものだけでも19000個もあるそうで、今回の衝突で新たに700個も増えてしまいました。これらのゴミが他のゴミにぶつかれば、さらにゴミを増やしかねません。
 宇宙を飛行する物体は国連に登録されますが、軌道の情報を統合的に管理する国際的な枠組みは存在しないそうです。衛星から送られてくる情報は私たちの生活に大きく関わっていますので、デブリの衝突で機能を失ってしまうと影響は甚大ですし、宇宙ステーションや宇宙船で活動する宇宙飛行士の命に関わる問題です。

 さてサンダーバード第32話「宇宙放送局の危機」に登場する「国際宇宙コントロール」です。軌道を回る衛星を管理する組織ですが、海賊衛星の存在を把握していなかったことからも、登録された衛星だけを管理しているようです。制御不能になったロケットを爆破するための高度を指定しますが、サンダーバード制作当時はまだスペースデブリの概念が無かったのでしょうか。

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2008年2月17日 (日)

宇宙放送局の危機(6)

Photo 第一宇宙速度(高度100kmで7.9km/s)に達すれば衛星はいつまでも地球を回り続けるそうですが、KLA衛星は爆発の影響で損傷して速度が落ちたため地球へ落下してしまいます。
 オーシェとローマンの会話からKLAは地球へ再突入可能に作られていますが、パラシュート装置の故障で着陸できません。
 乗員救助をサンダーバード3号で行なった後は、中東最大の製油施設アブバンドゥへの墜落を防止するためサンダーバード2号が活躍します。
 秒速7.9kmといえば時速28000km、マッハ23に相当します。サンダーバード2号の最高速度は、関連本によればマッハ6.5(~マッハ6.7)となっています。はたして2号は墜落する衛星に追いついて、翼に乗せるスタントを演じる事が可能なのでしょうか?
 スペースシャトルの帰還時を参考にすると、軌道離脱時(高度282km、着陸まで60分)は約26500km/h(マッハ21.6)、ブラックアウト終了後(高度55km、着陸まで12分)が約13000km/h(マッハ10)、空力的操縦開始時(高度25km、着陸まで5.5分)が約2750km/h(マッハ2.2)となっています。KLA衛星がスペースシャトルのような減速を行なえるのか疑問ですが、どうやらサンダーバード2号でも追いつくことが可能のようです。
 シャトルの着陸体勢時(高度4074m、着陸まで86秒)が682km/h、滑走路進入時(高度526m、着陸まで32秒)が576km/hとスピードがかなり下がりますので、2号が衛星を翼に乗せる作戦も、ヴァージルの操縦技術と翼が耐えられれば何とかなりそうです。
 シャトルの最終進入姿勢時は高度41mで、着陸まで17秒、時速496km/hです。秒速130m以上なので、2号が衛星を載せて通過する場面のゆったりした感じとは違いますが、製油所の真上を通過する状況がこれに当たると思います。
 さてさて、このKLA衛星はサンダーバード2号や3号の大きさと比べても、かなり大きな衛星のようです。先にアメリカが迎撃を決定したL21衛星は乗用車程度の大きさで約2.2トンだそうですから、KLA衛星はその10~15倍はありそうです。地面に激突した際の衝撃は相当なものでしょうし、砂漠の砂を巻き上げて大きなクレーターが出来ることでしょう。

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2008年2月15日 (金)

宇宙放送局の危機(5)

Photo  アメリカ国防総省が、制御不能となった偵察衛星L21を、太平洋上のイージス艦から海上配備型迎撃ミサイルを発射して、大気圏外で破壊すると発表しました。
 衛星が人口の多い地域に墜落する確率は低いものの、万一の危険を考慮した決定なのだそうです。
 落下した衛星から軍事機密が漏れるのを回避したり、昨年一月に人工衛星破壊実験をした中国への対抗意識も働いているようです。(参考:静岡新聞)
 海上から発射したミサイルが本当に命中するのか判りませんが、昨年の中国の実験の際は、スペースデブリの大量発生について各国から非難された事が思い出されます。デブリの軌道が国際宇宙ステーションの軌道と交錯することから、影響が懸念された教訓はどうなってしまったのでしょうか?
 また、今月12日にロシアの外相がジュネーブ軍縮会議で、宇宙空間への兵器配備を禁止する条約案を中国と共同で提示したそうです。宇宙関連の技術で圧倒的優位にあるアメリカを牽制したいロシアと、宇宙の軍備制限条約に反対するアメリカの対立が、今回の衛星破壊決定の背景にあるのかもしれません。

 さて、第32話「宇宙放送局の危機」で切り離し不能となったテルサットⅣの爆破場面です。 国際宇宙コントロール(ISC)が管理する国際的なルールに基づいた破壊ですから問題は無いと言えますが、爆破時にはスペースデブリが大量発生しますので、単に制御不能のロケットを消滅させるというだけでは済まない話と思います。

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2008年2月14日 (木)

宇宙放送局の危機(4)

Photo  海賊衛星KLAの墜落危機に対して、サンダーバード3号が救助に向かいます。エアロックの内扉が開かず閉じ込められてしまったローマンを、アランが3号に搬送します。
 その際スコットが「あと4分で大気圏に突入する。」と言っています。たった4分で、3号と衛星を往復し、内扉の切断、おまけにオーシェを説得して(アラン流には”殴って”ですが)連れ出すことが出来るのでしょうか?
 「大気圏」という言葉を初めて知ったのは、もしかしたらこのお話だったのかもしれません。大気圏の定義を調べたところ、ジェット機が飛行する高度1万mあたりが成層圏、中間圏、熱圏と続き、地球大気の一番外側の外気圏(高度500~600km)までが大気圏となっていました。また、宇宙空間との境界を高度80~120kmあたりとしているものもありました。
 アランが衛星に到着後、スコットから「大気圏に近づいてきたので、機体の外側の温度が上がっている。」と連絡があります。機体の温度が上昇するほどならば、宇宙服でも機外に出るのは危険なのではないでしょうか。いずれにせよ、非常に危険なレスキューであることが伝わってきます。

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2008年2月12日 (火)

宇宙放送局の危機(3)

Photo  身勝手でいい加減なDJリック・オーシェと生真面目なローマンの二人ですが、この人選はどのように決まったのでしょうか。
 一流のDJならば、わざわざ宇宙へ行かなくても仕事はありそうですし、海賊放送ではなく、正式な放送局に雇われるはずです。危険も伴う事ですから、そこそこの知名度のリックが選ばれたと想像できます。
 ローマンは番組の技術者というだけでなく、衛星の事にも精通していますし、宇宙遊泳の技術も巧みです。どこかの国の元宇宙飛行士なのか、海賊衛星を製造・打ち上げした会社の技術員なのかもしれません。
 それにしても「俺は階段を登るのも怖いんだ」とアランに話すオーシェが、よく宇宙飛行をしたものです。ロシアでは大金持ち相手に宇宙旅行ビジネスが行なわれていますが、数日間の宇宙旅行のためでも、訓練を重ねてから乗り込ませます。未来の宇宙旅行でも、このような訓練が行なわれているかは判りませんが、オーシェも訓練無しで乗り込んだとは考えられません。
 海賊衛星を製造し打ち上げるという莫大なコストに加え、乗組員の訓練費用や打ち上げ後の管理などを考えると、単に海賊放送のためとはとても考えられません。無人衛星で十分放送可能なはずですが、宇宙からわざわざ放送することに何か意味があるとは思えません。コストも無人衛星の何倍もかかる事でしょうから、投資に見合った効果が期待できるのか疑問です。
 そこで妄想を働かせたところ、このKLAは単に宇宙放送をするのが目的ではなく、何かの隠れ蓑にしているのではないでしょうか? 海賊衛星のふりをしつつ、極秘に敵国を探査をしたり、敵対する国の衛星を破壊・妨害するなどの目的が考えられます。あるいは「宇宙条約」に違反して大量破壊兵器を搭載しており、地上からの命令に応じて発射するのかも....?
 もう少し現実的に考えると、無重力状態(二人がいる部屋は人工重力があるようですが)を利用して地球上では製造できない物質の合成などを請け負っているのかもしれません。それも、正式な認可を受けずに秘密裏に製造したい思惑のある企業などの物かもしれません。
 おそらくリックは何も知らずに、面白半分に宇宙放送の誘いに乗ったと思われます。ローマンは、リックの知らないところでその極秘任務を遂行していたのではないでしょうか。スポンサーの”ハニー・クランチ・クリスピー社(?)”も、その陰謀の隠れ蓑なのかもしれません。
 

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2008年2月11日 (月)

宇宙放送局の危機(2)

Photo  テルサットⅣ号ロケットの爆破に巻き込まれる前の、KLA宇宙放送衛星です。
 前回のイラストと比べて、表面の構造が違って見えます。実はこの衛星、ゆっくり回転している場面があるのです。オーシェとローマンがシリアルの話をする前は、手前から奥に向かって回転し、爆発の前には奥側から手前に向かって回転しています。
 宇宙空間では太陽光が当たる部分と影の部分ではかなりの温度差(+150度/-130度)があり、宇宙船を回転させて光が当たる面を変える事で、熱の分布が均一になるようにするそうです。サンダーバードのスタッフがそこまで配慮してKLA衛星を回転させていたのか、あるいは画面に動きを与える効果を狙ったのかは判りません。
 爆発後は衛星が回転する場面が無い事から、衛星がダメージを受けて正常に機能していないことを示す効果もあります。(宇宙遊泳のシーンで表面のパネルや長く伸びたアンテナの位置が違って見えますので回転はしているようですが。)

 さて、この「宇宙放送局の危機」で気になるのが、衛星の高度に関する部分です。日本語吹き替え版では、オーシェとローマンが近地点18キロ、遠地点21キロと話していますし、国際宇宙コントロールとセンチネル基地との連絡場面でも、爆破高度は19.5キロとしています。
 スペースシャトルや国際宇宙ステーションの高度はその10倍はあるので、疑問に思って字幕版を観たところ、近地点120.5マイル、遠地点140.2マイル、爆破高度128マイルとなっていました。1国際マイルは1609.344mなので、128マイルは約206kmとなり、現実の衛星の高度に見合っています。
 日本語吹き替え版の台本作成時に、翻訳ミスや計算ミスがあったのでしょうか。あるいはオーシェの台詞「宇宙放送局○○号」の呼び易さ(205号と呼ぶよりも19号の方が言い易い)から、あえてこの高度にしたのでしょうか?

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2008年2月10日 (日)

宇宙放送局の危機

Photo  2006年12月に打ち上げられたアメリカのスパイ衛星が、打ち上げ直後から制御不能となり、今年3月の第一週にも地球に落下する可能性があるそうです。
 大気圏突入後も一部は燃え尽きない恐れがあるそうで、落下場所が不明なうえに、有害物質の飛散も懸念されています。
 このニュースが報じられた1月27日は、宇宙の平和利用の原則を定めた「宇宙条約」の調印が1967年に開始された日でした。(条約の発効は同年10月)
 宇宙空間の探査と利用の自由、天体を含む宇宙領有の禁止、核兵器などの大量破壊兵器の宇宙配備禁止が定められています。
 衛星の一部分でも大都市に落下すれば、大量破壊兵器とまではいかないでしょうが、大きな被害を及ぼすことでしょう。アメリカの国家安全保障会議(NSC)の報道官は、「衛星が引き起こしかねない損害を軽減する方策を検討中」「過去にたくさんの衛星が被害を発生させることなく落下している」と冷静な対応を求めていますが、楽観的な発言にも聞こえます。

 さて、第32話「宇宙放送局の危機」に登場する衛星”KLA”です。国際宇宙コントロール(ISC)に無登録の海賊衛星ですが、存在を知られずに打ち上げや地球を周回する事が可能なのでしょうか? 1976年に発効した「宇宙物体登録条約」は、平和利用を目的に打ち上げた人工衛星を国連に登録するものですが、違反しても罰則は無いそうですから海賊衛星自体のお咎めは無さそうです。
 海賊衛星を製造・打ち上げる事で、他のロケットや衛星に危険を及ぼす行為をおこなったメーカーに対する、国際的なペナルティも存在しないのでしょうか。また、スポンサーのシリアル会社もイメージダウンにならないのか気になるところです。
 救助されたリックは、その日のうちに友人(司会者)の番組に登場しています。国際救助隊の決死の救助活動により事なきを得た礼を述べるのは当然ですが、宇宙空間に危険を発生させ、中東最大のアフマンドゥ製油所を危険に晒した事に対して何らかの法的処分が待っているのではないでしょうか。

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