2013年10月 6日 (日)

「風立ちぬ」から、あれこれと その2

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 映画「風立ちぬ」のビジュアルガイド本にある「風立ちぬを育んだもの」というページから、サン=テグジュベリの「人間の土地」や、「ブラッカムの爆撃機」などのロバート・ウェストールの児童文学を知ることが出来ました。
 
 

 8月から9月にかけて殆どのウェストール作品を読み終えました。前回の記事で採りあげたもの以外では、
・「禁じられた約束」
 宮崎氏の引退会見で引用された「君はこのひどい世の中をわたっていくには気立てが良すぎる」はこの作品からです。
・「青春のオフサイド」 教師と生徒の恋愛を描く甘酸っぱい作品。
・「クリスマスの猫」 ウェストール作品では珍しく、負けん気の強い女の子が主人公のお話。
・「クリスマスの幽霊」 工場内のエレベーターの場面で「チャーリーとチョコレート工場」を連想しました。
・「弟の戦争」
 特殊能力を持つ弟が湾岸戦争のイラク人少年兵の精神と同化してしまう姿を通じて、反戦を訴える名作。お勧めです。
・「ゴーストアビー」
 これも女の子が主人公。けっこうハラハラしますが、他のウェストール作品同様、最後はすべてがうまくおさまります。

 図書館で「ジブリの本棚」というDVDを見つけました。「借りぐらしのアリエッティ」の頃にBS放送された番組のDVDです。ウェストール作品についても採りあげられているかもしれないと思い、借りてみました。
 岩波少年文庫についての対談がメインなので、出てこないのかもしれないと思い始めたころ、2005年のタインマスへの取材旅行や、ブルックランズ博物館でのウェリントン爆撃機見学の場面が出てきました。後部銃座へ座ってみたり、見学を終え梯子を降りてくる宮崎さんが嬉しそうにしている姿が少年のようでした。(僅か2分程度しか枠が無く、その他のウェストール作品には一切触れていないのがちょっと残念でした。)

 そして今日、ロアルド・ダールの「単独飛行(早川書房)」を読み終えました。サン=テグジュベリの「人間の土地」の哲学的な描写にはいささか苦戦したのですが、「単独飛行」はすらすらと一気読みでした。伝記というよりは小説じゃないかと思えるほどのエピソードの連続です。ダールさん、よく生き残れましたね。
 この作品にも映画「サンダーバード6号」でおなじみのタイガー・モスが練習機として登場します。タイガー・モスが優れた飛行機であることが、ほぼ1ページにわたり描写されていますので、興味のあるかたは手に取ってみてください。(111ページ目です)

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2013年8月28日 (水)

「風立ちぬ」から、あれこれと

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 今年の夏は異常な暑さですね。あまりの暑さでブログ記事を書く気にもならず、1か月も放置状態でした。ようやく朝夕が過ごし易くなり、パソコンに向かう気になりました。

 過日、宮崎駿監督のアニメ「風立ちぬ」をカミさんと観ました。飛行機開発と悲恋を絡めた佳作と思います。カミさんは、「飛行機に興味がある人には良いかもしれないけれど、何だかなー。」という感想でした。
 小生は、公開前の特番でエンジン音などの効果音を人間の口で表現していると紹介していたので、その場面の違和感が凄くて、口でやっていることが気になって仕方がありませんでした。
 その特番で花嫁衣装の菜穂子の色指定について説明していたのを思い出して、渡り廊下を上司の奥さんと歩いてくる場面では目頭が熱くなりました。(薄暗がりの廊下の場面では、菜穂子の肌は生気の無い色で、病状の悪さを感じさせます。結婚式を執り行う部屋で二郎の目に映る菜穂子の顔は、美しい肌色をしています。)
 ラスト近く、九試単戦の試験飛行の場面で二郎が山の方を振り向きます。菜穂子がサナトリウムに戻ったことを二郎が知っているのか判りませんが、菜穂子の気配を感じたのでしょうか。観ているときは、菜穂子が死んでしまったことを表現しているのかと思ってドキリとしました。それとも菜穂子に試験飛行の成功を知らせたかったのでしょうか。
 鑑賞から数日後、「風立ちぬ ビジュアルガイド(角川書店)」を購入しました。件の場面については「現場に巻き起こる成功の高揚に包まれながら、しかし、二郎は菜穂子を感じてハッとする。」となっています。

 このビジュアルガイドに「風立ちぬを育んだもの」というページがあります。飛行機好きの宮崎監督が、飛行機を描いた作品への愛着を示すものとして、「人間の土地(サン=テグジュペリ)」「単独飛行(ロアルド・ダール)」「ブラッカムの爆撃機(ロバート・ウェストール)」などが紹介されています。
 片道5分の電車の中で「人間の土地(新潮文庫)」をちびちびと読んでいます。表紙絵と巻末の「空のいけにえ」と題した作品紹介を宮崎監督が書いています。「単独飛行」を書店で探していますが今のところ見つかっていません。

 いま最もハマっているのが、ロバート・ウェストールの作品です。「ブラッカムの爆撃機(岩波書店)」には宮崎監督の漫画エッセイが収録されており、このエッセイを堪能したのちに小説を楽しむという趣向です。
 小生は、宮崎監督が描くウェリントン爆撃機(ウィムピー)C号機の内部図解に感激でした。(こんなの作ってみたい!とまた妄想)
 それからというもの、図書館の児童書コーナーでウェストール氏の作品を借りまくっています。作品のほとんどが第二次世界大戦中のイギリスを舞台にしています。チャス・マッギル少年を主人公とした「機関銃要塞の少年たち」「水深五尋」「チャス・マッギルの幽霊(ブラッカムの爆撃機に収録)」の3作、「海辺の王国」の孤独な少年、平和を取り戻した戦後の世界では「かかし」がなかなかスリル満点。

 昨日読み終わったのが「猫の帰還」です。猫ってこんなに歩けるの?と思うほど移動しますし、ご主人の居場所を感じ取る第六感が備わっているようです。黒猫が幸運を呼ぶというのを、あちらの国の人は信じているようです。主人公の猫ちゃんロード・ゴートも、出会う人たちに幸運をもたらして次の場所へと行ってしまいます。終盤にはウェリントン爆撃機に乗り込んで爆撃作戦に参加したり、ドイツの戦闘機をいち早く察知して銃手に知らせるなど大活躍です。
 もうひとつびっくりしたのが産婆猫の事でした。雌猫のロード・ゴートが旅先で身籠るのですが、その出産の際に産婆役の猫を連れてきて介助してもらうのでした。(羊膜を破ったり、臍の緒を噛み切ったり、体をなめてあげたり。) 病院などで人の手を介しての出産ではなく、野良猫の世界ではそのようなことが行われているのでしょうか?

 さて、「風立ちぬ」からロバート・ウェストールの作品につながりましたが、なぜ「サンダーバード6号」のタイガー・モスのイラストなのかと言いますと、「猫の帰還」の終盤で、タイガー・モスが登場するからでした。
 ロード・ゴートのご主人(パイロット)が上官の個人所有のタイガー・モスを操縦する場面で、空中でガス欠になったタイガー・モスを慌てることなく着陸させます。
 「タイガー・モスは、エンジンをかけていても、切ったあとでも、いかにも気だてのいい子だ。グライダーのように優雅に息を抜きながらおろして、ジェフリーは見事な三点着陸で、マーチの南にある爆撃機飛行場につけた。」

 図書館には他にもウェストール氏の作品がありますので、当分楽しめそうです。

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2010年6月27日 (日)

ダイソンの扇風機

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 先日、扇風機を買いに家電量販店へ行きました。大小さまざま、お値段もいろいろです。展示品のなかに扇風機とは思えない商品がありまして、説明を見ると吸引力が落ちない掃除機でお馴染みのダイソン社の製品でした。
 一番の特徴は羽が無い事です。それなのにリングの中から強い風が吹いてくるという実に不思議な代物です。羽根や格子状のカバーが無いのでお手入れも簡単です。パンフレットによれば吸い込んだ空気の15倍もの風量があるそうで、しかも扇風機のような断片的でムラのある風ではなく、途切れの無い風が送られるとなっています。本体の上にリングが載っているだけなのに、どんな仕組みで風が送られてくるのでしょうか。
 おしゃれな外観ですし興味も沸きますが、お値段の高さに手が出ません。パンフレットだけ頂いて、普通の扇風機コーナーへ向かいました。

 さて、このダイソンの扇風機を見ながら小生の頭に浮かんだ情景が、スカイシップ1の重力調節ジャイロ(レーザーディスクの付録についている劇場版パンフレットの図解説明より)です。どんな原理なのかよく判りませんが、クルクルと回転するリングが豪華飛行船スカイシップ1を浮揚させる力を生み出します。
 ダイソンのように全く新しい発想や技術が私たちを驚かせてくれますが、サンダーバードのスタッフが創造したブレインズの先進テクノロジーも、数十年後の未来では実現されているかもしれませんね。

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2010年1月 1日 (金)

あけましておめでとうございます

2010  新年あけましておめでとうございます。今年も当ブログをよろしくお願いします。

 皆様にとりまして、今年一年が良い年でありますように。

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2008年4月19日 (土)

自由の女神

Photo  「クローバーフィールド(マット・リーヴス監督 2008年)」を観ました。
 ニューヨークの街路に自由の女神の首が飛んでくるというショッキングな予告編に、かなり期待度がUPしていました。内容については触れるつもりはありませんが、自分としてはかなり満足できました。全く予備知識無しで観るつもりでしたが、公開直後にサブタイトルの”HAKAISHA”が何であるかを偶然知ってしまったのは残念でしたが...。
 特撮がとてもよく出来ているので、素人の私の目にはどうやって撮影したのかと驚く場面が多くありました。ニューヨークが破壊される映画は、ハリウッド版ゴジラ「GODZILLA(ローランド・エメリッヒ監督 1998年)」や「アルマゲドン(マイケル・ベイ監督 1998年)」などがありますが、この映画の破壊場面は数段上を行っています。巻き起こる粉塵にまみれて逃げ惑う市民の姿は9.11を彷彿とさせます。

Photo  さて、映画「サンダーバード6号」にもニューヨークの場面があります。自由の女神の前をゆっくりとスカイシップ1が飛行します。
 そのあとのビル群の空撮は実写を活用しています。ミニチュアで作るよりもコスト削減になるのか、視覚的にもおもちゃのように見えずに済む効果があるのか、上手く活用しています。

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2007年10月28日 (日)

FLY WITH ME!

Photo  11月23日から来年1月5日まで、世界最大の飛行船「ツェッペリンNT」による東京上空の遊覧クルーズが行なわれるそうです。

 乗客の定員が僅か8名、約1時間半をかけて高度300メートルから600メートルの都心上空を周遊します。

 驚かされるのが126000円から168000円もする高額な料金です。観光地の遊覧ヘリコプターに一度は乗ってみたいと思っていても、お財布の中身と折り合いがつきません。ましてや12万円も出せるわけがありません。「日本飛行船」の社長さんは「乗っていただければ分かる価値がある」とおっしゃったそうですが、要するにセレブなお客様向けなのですね。

 全長75メートルですからサンダーバード2号の76メートルに匹敵する大きさですし、劇場版「サンダーバード6号」に登場するスカイシップ1もほぼ同じ長さでしょう。スカイシップ1のほうはヘリウムガスではなく、天才ブレインズ考案の反重力装置により浮揚する夢の飛行船です。

 スカイシップ1のテスト飛行で、ペネロープやアラン、ミンミン、パーカーが世界中を旅します。どの程度の日数がかかったのか不明ですが、ツェッペリンNTの1時間半あたり15万円程度の料金で換算すると、天文学的な金額になりそうです。世界有数の大富豪の息子と英国一の大金持ちの貴族が乗るのですから、金額は全然問題になりませんし、テスト飛行へ招待されたのですから元々無料なのかもしれませんね。
 

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2007年9月24日 (月)

デハビランド・タイガーモス

Photo  モデラーズフリマIN静岡の会場をあとにして家に向かう途中、静岡市駿河区の「レインボー・テン」という模型ショップに車を走らせていました。このお店は、静岡市内でも一番と言って良いほどの売り場面積と品数の多さがあります。
(詳しくはこちらをご覧下さい。http://www.rainbowten.co.jp/japan/index.html
 サンダーバードものは、入ってすぐの特価品コーナーに「モコモコの噴射煙付きの1号」があったほかは、キャラクターもののコーナーに「小松崎画伯版ジェットモグラ」があるくらいでした。
 今回の小生のお目当ては飛行機模型のコーナーです。広い店内を探したところ、以前から欲しかった「デハビランド・タイガーモス」がありました。てっきりエアフィックスの製品と思っていたのですが、箱をよく見るとSMER(セマー)というチェコの模型メーカーでした。
 これがあれば劇場版「サンダーバード6号」の、翼にしがみついて銃で撃ち合ったり、道路上をスタント飛行するハチャメチャな迷場面を再現できます。それにしても、実際に翼にしがみついて飛行したらどれくらい耐えられるのでしょうか?
 それを実写で映画化したのが「カプリコン1(ピーター・ハイアムズ監督)」の軍用ヘリとの追跡シーンです。ジェームズ・ブローリン演じる宇宙船の船長さんが翼にしがみついてスタントする場面は迫力満点です。エリオット・グールド演じる記者が宇宙飛行士を探すために農薬散布用の飛行機をチャーターしますが、前の座席に座った記者に向かってテリー・サバラス演じるパイロットが「頭下げろ!!」と怒鳴るところが面白かったです。
 そういえば、この映画はサンダーバードを作ったITCの作品でした。偶然かもしれませんが、映画「サンダーバード6号」に通ずるものを感じます。 

(2007年10月5日 太字部分を修正しました。記者と船長を間違っていました。ちゃんと確認しないと駄目ですね。いま思えば、宇宙飛行士の白い服を着たスタントマンが翼にしがみついていましたから...。失礼しましたー!!)

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